原発 地元とどまった人にも賠償へ 11月10日 21時58分 東京電力福島第一原子力発電所の事故の損害賠償について、国の審査会は、避難区域以外でも自主的な避難を賠償の対象と認める地域では、避難した人に加えて地元にとどまった人の精神的な苦痛も賠償の対象と認めることで合意しました。 福島第一原発の事故で、国の審査会は、避難区域以外から自主的に避難した人の損害について、ことし9月の会合で賠償の対象と認める方向で合意しましたが、同じ地域で健康上の理由などでとどまった人を賠償の対象とするかは決めていませんでした。10日、開かれた審査会では、委員から、「放射線量が避難区域より低くても、自主的に避難する人がいるなかで、地元に残った人が健康への影響に不安を抱くことは理解できる」とか、「避難した人には、避難先での生活費の増加があるが、残った人にも不安の継続があることを考えるとともに賠償を認めるべきだ」という
印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力爆発が起きた福島第一原発4号機の原子炉建屋5階。床面がまくれ上がっていた=東京電力提供 東京電力福島第一原子力発電所4号機で3月15日に起きた爆発について、東電は10日、原子炉建屋4階の空調ダクト付近で水素が爆発した可能性が高いとの見方を示した。ダクトは3号機とつながる配管に通じていることから、炉心溶融を起こした3号機から水素ガスが入り込んだ可能性が強まったという。 東電が8日に被害状況を再確認したところ、空調ダクトは4階を中心に破壊されていた。4階の床は押し下げられ、5階の床が盛り上がっていたほか、5階の吸気口の網は外側にふくらむようにねじ曲がっていた。 3号機の水素がダクトを逆流して建屋内に充満し、4階のダクト付近で爆発が起き、上下の床面に強い力がかかったとみられるという。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます
印刷 関連トピックス金星探査機「あかつき」 宇宙航空研究開発機構は10日、金星探査機「あかつき」を金星を回る軌道に投入するため、2回目のエンジン噴射を実施した。現在のところ、探査機は正常だという。 あかつきは昨年12月にエンジンの不調で金星を回る軌道への投入に失敗。再挑戦に向けた軌道修正のための1回目の噴射を今月1日に実施し成功した。今回も成功を確認できれば、3回目を21日に予定している。2015年以降に金星を回る軌道に投入するまで、最低限の電力消費で運用していくという。 前回に続いて今回も、破損した軌道制御用エンジンの代わりに出力の小さい姿勢制御用エンジンを使って、544秒間噴射した。 朝日新聞デジタルでは、以下のような関連記事も読めます。登録はこちら〈宇宙がっこう〉探査機に載せたメッセージどうなる?〈宇宙がっこう〉探査機の名前はどのように決まるの?関連記事金星探査機「あかつき」軌
印刷 SL「復興号」を迎える幼稚園児たち=10日午後、宮城県石巻市のJR前谷地駅、小宮路勝撮影 蒸気機関車「復興号」が10日、JR石巻線の小牛田(こごた、宮城県美里町)―石巻(同石巻市)を走り、招待された約600人の幼稚園児らが28キロの短い旅を楽しんだ。 園児らは沿線の住民に「バイバーイ」と手を振り、歌手のさとう宗幸さんとともに「線路は続くよどこまでも」を歌った。石巻市の穀町幼稚園の杉山優空(ゆうら)君(6)は「みんなで歌って楽しかった。汽笛がおならみたいで面白い。また乗りたい」と笑顔をみせた。 復興号はJR東日本仙台支社の企画。この日は試運転で、12、13日に仙台―石巻を各1往復する。仙台―小牛田はディーゼル機関車が、小牛田―石巻は蒸気機関車が牽引(けんいん)。乗車券はすでに完売している。 関連リンクSL復興号、発車オーライ 12・13日運行 宮城(11/8)被災地復興支援にSL
ドイツ北東部シュウェリン(Schwerin)の動物園で3日、1日に生まれたばかりのカピバラの赤ちゃんたちが施設内を探検した。カピバラは現生げっ歯類で世界最大の種。南米大陸に生息する。 写真は、施設内を探検するカピバラの赤ちゃん(2011年11月3日撮影)。(c)AFP/JENS BUETTNER
イルカ祖先の後ろ足の名残か 11月10日 4時3分 和歌山県で飼育されている通常の個体にはない腹の部分にヒレを持つイルカについて、専門家が詳しく調べたところ、かつて陸上で生活していたとされるイルカの祖先の後ろ足の名残とみられる骨格があることが分かりました。海の哺乳類の進化を探るうえで画期的な発見として注目されています。 5年前、和歌山県太地町の沖で捕獲され、町の施設で飼育されているメスのバンドウイルカの「はるか」には、腹の部分に通常の個体にはない一対のヒレがあります。このヒレについて、東京海洋大学や三重大学などの研究チームが、超音波やX線を使って詳しく調べたところ、大たい骨やけい骨、それに指などとみられる20余りの骨が確認され、不完全ながら骨格を形成していることが分かりました。イルカの祖先は、化石や遺伝子などからかつて陸上にいたと考えられていますが、骨格には、哺乳類の後ろ足と似た構造がある
生命維持に必要なホルモンを作り出す組織「下垂体」を、さまざまな細胞に分化するマウスの胚性幹細胞(ES細胞)を使って作成することに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)と名古屋大の研究チームが成功した。作成した下垂体をマウスに移植し、正常に機能することも確認した。ES細胞から形成過程が複雑な内分泌器官を作ることに成功したのは世界で初めて。9日付の英科学誌「ネイチャー」電子版で発表した。 血圧の低下や意識障害などを引き起こす下垂体機能低下症は国内で少なくとも7000人の患者がいるが、ホルモンを補充する対症療法しかなく、今後の研究の進展が期待される。 同研究センターの笹井芳樹グループディレクターらがマウスのES細胞を培養。約2週間で原形になる組織が形成された。更に培養液に手を加えると、一部の細胞が、下垂体から出る副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を産出する細胞に変化。 作成した組織
総合機械メーカー「三菱重工業」(東京)がサイバー攻撃を受けていた事件で、ウイルスに感染したコンピューター83台のうちサーバー2台に、外部に情報が流出した形跡があることが9日、関係者の話でわかった。 感染していないサーバーの情報も、感染端末に勝手に移されており、外部に送信されていた可能性も出ている。大半は原子力発電プラントなどの設計情報で、民生用の知的財産も攻撃者に狙われたことから、経済産業省も事実確認を進めている。 関係者によると、問題のサーバー2台のうち1台には、本社などから防衛装備品に関する情報が集められており、もう1台には主に原発関連の情報が集中。2台とも外部のサイトと通信を行っていたが、原発関係のサーバーの方が圧倒的に通信量が多かったという。流出は確認できただけで1年前から始まっていた。
福島第一原発事故で、原発から半径20キロ圏の警戒区域内で野生化した牛などの家畜について、国は5月、原子力災害対策特別措置法に基づき、県に殺処分を指示したが、牛の捕獲は難しく処分できたのは1割に満たないことが9日、福島県への取材でわかった。 牛に民家が荒らされる被害が相次いでいるほか、区域外に出た牛が車と衝突したり、住民に危害を加えたりする恐れも指摘されている。 県畜産課によると、南相馬市など9市町村にかかる警戒区域内には事故前、牛約3500頭が飼育されており、8割ほどが取り残されたとみられる。牛の群れの行動把握は難しく、県は、エサで呼び寄せて囲い込む柵を区域内の数十か所に設置するなどしているが、殺処分を終えた牛は247頭(10月20日現在)という。
印刷 8日、報道陣の前に並ぶ実験参加者=モスクワ、関根和弘撮影 火星への有人飛行を想定し、ロシアで4日まで続いた密室で520日間生活する実験「火星500」に参加した男性6人が8日、モスクワで記者会見した。6人は火星飛行実現への期待を語り、実験を主導したロシア科学アカデミー生物医学問題研究所のボリス・マルコフ所長は今後、国際宇宙ステーションでも同様の実験を検討していることを明かした。 実験は昨年6月に始まった。モスクワの関連施設に宇宙船内部と火星の地表を密室空間で再現。6人をビデオカメラで監視しながら、地球・火星間の往復計480日と火星での滞在30日を想定し、心身の健康面などへの影響を調べていた。 6人はロシア、フランス、イタリア、中国から参加した技術者や医師ら。フランス人のシャルル・ロマンさん(32)は「『地球』に無事戻ったとき、人間は本当に火星に行けると確信した」と成果を強調。ロシ
福島第一原子力発電所事故を受け、政府は9日、低い放射線量の被ばくが健康に与える影響について話し合う作業部会の第1回会合を開いた。 9日の会合では、「計画的避難区域」の設定基準でもある年間20ミリシーベルト程度の被ばくが健康にどんな影響を与えるかについて、がん発症のリスクの観点などから意見が交わされた。 会合は今後、8回程度開かれる予定で、子供や妊娠している人への影響について、重点的に話し合いを行っていくという。また、この会合での議論を、「警戒区域」や「計画的避難区域」の基準設定に生かしていきたいとしている。
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