政府の原子力災害現地対策本部は24日、東京電力福島第1原発事故で特定避難勧奨地点に指定された世帯のある福島県南相馬市の宅地で実施した2度目の放射線量調査の結果を公表した。9月に全体で817地点を調べたところ、154地点で初回の6~7月に比べ放射線量が上昇し、新たに指定基準を超えた地点もあった。伊達市内でも新たな調査で指定基準を超える高線量の地点が確認されており、対策本部は両市と協議し、近く追加指定を行う見通し。 特定避難勧奨地点は、局所的に年間被ばく量が20ミリシーベルトを超える恐れが高い「ホットスポット」で世帯ごとに指定される。「高さ1メートルで毎時3.0マイクロシーベルト」が目安だが、南相馬市は18歳以下と妊婦を対象に「高さ50センチで2.0マイクロシーベルト」との独自基準を設け、これまでに131世帯を指定。伊達市では113世帯が指定されている。 今回の調査で放射線量が増加した地点の一