世界的なAIブームのなか、中国がAI開発に苦戦している。ジャーナリストの高口康太さんは「中国はもともとAI大国として知られていたが、AI開発に必要なデータ収集や最先端の精密機器の入手に後れを取っており、開発が思うように進んでいない。私も実際に『中国版ChatGPT』と呼ばれるバイドゥのチャット型AIを使ってみたが、マイクロソフトのAIと比べて精度は低かった」という――。 米国と並ぶ「AI大国」として知られていたが… 中国のAI(人工知能)がちょっと変だ。 ChatGPTの爆発的なヒットを受け、今や世界中がAIブームに沸き立っている。中国も例外ではない。検索のバイドゥ、EC(電子商取引)のアリババグループ、ゲーム・メッセージアプリのテンセント、動画アプリ「TikTok」のバイトダンスなど、名だたるIT企業はこぞって参入し、中国版ChatGPTを生み出す競争を始めている。 中国は米国と並ぶAI