大阪府の橋下徹知事は19日の記者会見で、9月府議会に提出予定の「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)への府庁移転関連議案が否決された場合、知事を辞職し、出直し選挙で信を問うことについて「考える余地がある」と語った。 橋下知事は庁舎の老朽化を踏まえ、「建て替えか移転か9月議会で決着をつけないといけない」と指摘。移転案が否決された場合は「議会が代替案を示さずに行政が空転状況になれば、(出直し選挙は)今の段階では否定しない」と述べた。9月議会は9月25日に開会し12月15日まで。 公職選挙法の規定では、任期途中で辞職した場合は選管への通知から50日以内に知事選が行われる。再選された場合、任期は辞職時点での残りの期間となる。府選管事務局によると、橋下知事が初当選した08年1月の知事選では約20億円の経費がかかった。 WTCへの府庁移転議案は3月の府議会で反対多数で否決された。