新型コロナウイルスをめぐり、札幌市は5日、新たに同市在住の団体職員で60代の日本人男性1人の感染が確認されたと発表した。発症後に一度症状が消えており、札幌市では初めてのケース。北海道内の感染者は計83人となった。 市によると、男性は2月22日にせきや頭痛、倦怠(けんたい)感の症状が出た。26日に症状が消失したが、3月1日に全身の倦怠感があり、3日に医療機関を受診。4日の検査で陽性と判明した。 市は、発症日を2月22日とみて、男性の勤務状況や濃厚接触者などを調べている。市によると、不特定多数と接する仕事ではないという。 市の担当者は「本人は消失したと思っていても、微熱が残っていることもある。濃厚接触者は発症日から後を中心に調べるので、蔓延(まんえん)防止に役立てる観点からも2月22日と捉えている」とした。