トップニュースセンテンススプリングが火をつけた『不倫は許すまじ』という空気はどうなの? 「文春砲」を林真理子が独自の視点で一刀両断! 『下衆の極み』(林真理子/文藝春秋) 2016年は、『週刊文春』から目が離せなかった。ベッキーをはじめ、桂文枝、乙武洋匡など著名人の不倫や経歴詐称、政治家の金銭問題などスキャンダルスクープを連発し、“文春砲”と恐れられた。年間で、なんと4回完売したという。もちろんこれまでも、信頼性が高くブレない週刊誌として一目置かれる存在ではあったが、2016年で週刊誌を読まない若い世代にも一気にその名を知らしめたのは間違いない。 そんな『週刊文春』で33年以上連載され続けている、林真理子の人気コラムの単行本化、その30冊目が『下衆の極み』(林真理子/文藝春秋)だ。タイトルは文春砲が原因で一躍(悪い意味で)有名になった某バンドのボーカルを思い出させる。著者の歯に衣着せぬ物言