『終わった漫画家』(福満しげゆき/講談社) マンガを盛り上げる要素には色々ありますが、「三角関係」もそのひとつ。 少女マンガでよく見かける設定ですよね。多くの場合は、ヒロインがいて、本命がいて、当て馬がいて…と、パターン化されています。三角関係でなんやかんや揉めている最中はヤキモキさせられますが、ゴールは決まっているわけなので、それ以上の刺激はもう望めません。 もうやりつくした。もう新しい三角関係なんて生まれない。そう思っていました。…が 三角関係の新たな境地を切り開いた作品があったのです。それが、『終わった漫画家』(福満しげゆき/講談社)。 定番だったはずの三角関係という要素に、新しい風を吹かせた作品なのです。 登場人物も、わかりやすく3人だけ! 主人公は、“終わった漫画家”。10年前に小ヒットを1本世に送り出したものの、その後鳴かず飛ばず。漫画家としてすでに終わっていると自覚した彼は、
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