日本国内では換金できないイラク紙幣(イラクディナール)を高額で換金できると持ちかけ、現金をだまし取ろうとしたとして、京都府警は1日、詐欺未遂容疑で、東京都杉並区桃井、自称自営業、林一秀容疑者(35)ら3人を逮捕したと発表した。イラク通貨を使った詐欺事件の摘発は全国初。3人は容疑を認めているという。 関西一円で同様の手口による被害が約100件確認されているといい、府警は余罪についても調べる。 逮捕容疑は、3人は共謀し9月28日午後2時ごろ、京都市北区の女性(72)に、日本国内では換金できないイラク紙幣50枚を「換金すれば6千円になる2万5千デイナール(実際は約1800円相当)紙幣1枚が、10万円になる換金方法がある」などとうそを言って、325万円をだまし取ろうとしたとされる。 府警によると、女性は他にも数回、林容疑者らにイラク紙幣計150枚を売りつけられ、計825万円をだまし取られたという。