日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機が打ち上げに失敗した原因についてJAXA=宇宙航空研究開発機構は、着火しなかった2段目のエンジンで機器の一部がショートなどを起こしていた可能性が高いと説明しました。これらの機器の設計は運用中のロケット「H2A」とほぼ同じで、製造時の記録なども含めて詳しく調べる方針です。 日本の新たな主力ロケット「H3」初号機は先月7日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられましたが、2段目のエンジンが着火せず、打ち上げは失敗しました。 JAXAは、飛行データの分析や、製造中の「H3」3号機を使い同じ現象を再現させる試験を進めていて、27日、文部科学省の有識者会議でこれまでの調査結果を報告しました。 この中で担当者は、2段目のエンジンで機器の一部が着火直前にショートなどを起こしたため、着火に必要な電気が送られなかった可能性が高いことを明らかにしました。 これらの