アッピア街道の道筋(白線) ローマ市街の境界サン・セバスティアーノ門 第3マイル付近のチェチーラ・メテッラの墓 第1マイルストーン 終点のブリンディジ アッピア街道(アッピアかいどう、ラテン語: Via Appia)は、現存するローマ街道の中でも最も有名なもののひとつで「街道の女王」の異名を持つ。新しいアッピア街道が1784年に旧道に平行して敷設されたため、アッピア旧街道(Via Appia Antica)とも呼ばれる。2024年にUNESCOの世界遺産リストに登録された。 紀元前312年、当時のケンソルであったアッピウス・クラウディウス・カエクスの要請により、元老院の反対のなか、ローマとアルバーノ丘陵を結んでいた街道を改修、拡大し敷設が始まった。敷石には頑丈なウェスウィウス山の火山岩(おもに玄武岩[1])が用いられた。 アッピア旧街道の当初のルートはローマのセルウィウス城壁出口の一つカペ