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変わる自衛隊 “離島奪還”多国間訓練の現場で見えたものとは? | NHK
「これ以上撃つな!」 午前6時45分。 湿気混じりのひんやりとした空気に響いていた銃声がやむ。 朝露に... 「これ以上撃つな!」 午前6時45分。 湿気混じりのひんやりとした空気に響いていた銃声がやむ。 朝露にぬれた草地に展開した迷彩服姿の隊員たちが茂みのなかをゆっくりと前進する。 7月から8月にかけてオーストラリアで実施された、離島奪還を想定した多国間訓練。 参加した自衛隊の部隊は実戦を強く意識した動きを見せていた。 今、防衛の現場で何が起きているのか。 15日間、密着した。 (社会部記者 須田唯嗣/前シドニー支局長 青木緑 /ワシントン支局記者 渡辺公介) 波間の黒い点 7月下旬。オーストラリア東海岸の砂浜で早朝から待機していた撮影クルーは大雨でかすむ水平線に目をこらしていた。 冬の南半球、気温は10数度、体はすでにずぶ濡れだった。 灰色の空の下、不意にぽつんとした2つの黒い点が浮かぶ。徐々に近づき大きくなる点を見つめていると、その巨体とエンジン音を認識できた。 海上自衛隊の揚陸艇LCAC。
2023/08/18 リンク