石川県輪島市は、高齢者や障害者など、避難所で特別な配慮を必要とする「要配慮者」を、必要に応じて福祉避難所を案内していますが、受け入れ先が足りない状況が続いています。 輪島市は、特別養護老人ホームや障害者支援施設など25施設と、通常の避難所では健康管理が難しいいわゆる災害弱者を受け入れる福祉避難所を開設する協定を結んでいました。 しかし、施設の建物が壊れたり断水や停電が続いたりしているうえ、職員も被災して人手が足りないことなどから、実際に開設できた福祉避難所は3か所にとどまっています。 このため、一般の避難所で「トイレの介助が必要な人がいる」とか「認知症のため配慮が必要な人に別の避難所を案内してほしい」という声が上がっても福祉避難所に移ってもらうのが難しい状況が続いていて、およそ60キロ離れた金沢市のスポーツセンターに新たに開設され要配慮者を優先的に受け入れている避難所などに移れるよう調整を