執筆者 宗谷 敏 油糧種子輸入関係の仕事柄、遺伝子組み換え作物・食品の国際動向について情報収集・分析を行っている GMOワールドⅡ 宗谷 敏 2014年12月1日 月曜日 キーワード:バイテク 環境 農薬 世界規模でGM(遺伝子組換え)作物の農業経済的影響に焦点を合わせた研究がドイツから公表されたので、今回はそれを紹介する。このような分析としては、英国のGraham Brookesらが著したPG Economics社による2005年からの一連の報告書が従来から知られている。 しかし、PG Economics社のGM作物に対し極端に肯定的な主張はISAAA(国際アグリバイオ事業団)がしばしば傍証に引用したり、同社研究費の一部をMonsanto社が提供していたりするため、その公平性について疑問を抱く向きがあるのも当然だろう。また、環境負荷低減効果の測定に用いているエコロジカル・フットプリント(