執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農と食の周辺情報 白井 洋一 2016年5月25日 水曜日 キーワード:バイテク メディア 発がん物質 農薬 2015年3月、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)が除草剤グリホサートには「おそらく発がん性の可能性」があると発表した。遺伝子組換え作物に広く使われている除草剤でもあり、反組換え、反農薬の市民団体や政党は「やっぱり危なかった、国際機関が認めた」と勢いづいた。今回は4月13日の当コラム「グリホサートに発がん性発表から1年 余波が欧米を揺るがす」の続き。5月16日、WHOと国連食糧農業機関(FAO)が合同で、「グリホサートに発がん性のおそれなし」と改めて宣言したが、あまり効果はないようだ。 FAOとWHOの残留農薬に関する
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