⇒戦前の教科書は神話をそのまま歴史として教えていた・・・わけではない。 - 読む・考える・書く こののち、熊襲がしづまったのはいうふまでもなく、百済や高句麗までも、わが国につき従ひました。日本のすぐれた国がらをしたって、その後、半島から渡って来る人々が、しだいに多くなりました。このやうに、国内がしづまり、皇威が半島にまで及んだのは、ひとへに、神々のおまもりと皇室の御恵みによるものであります。 … 天皇の御恵みのもとに、国民はみな、楽しくくらしてゐました。半島から来た人々も、自分の家に帰ったような気がしたのでせう、そのままとどまって、朝廷から名前や仕事や土地などをたまはり、よい日本の国民となって行きました。中には、朝廷に重く用ひられて、その子、その孫と、ながくお仕えしたものもあります。学者や機織・鍛冶にたくみなものが多く、それぞれ仕事にはげんで、御国のためにつくしました。 《太古の昔から朝鮮