■一人っ子政策の緩和■ 2014年早々にも一部の省市で「単独二子」(単独二孩)政策が実施されるようです(『南方週末』、2013年12月25日)。今後3月の全人代の季節に合わせて,各省市は実情を考慮して各省の《人口と計画生育法》を修正していくと思われます(間に合わない省では行政機関からの通達で実施されるかもしれません)。 これまで一部の省市では両親がどちらも一人っ子であれば二人の子どもを持つこと(双独二孩あるいは二胎)が可能,あるいは農村などでは最初の子どもが女子であった場合,もう一人の子どもを持つことが可能,などの例外は存在しました。あくまで例外的な措置でしたので,今回の緩和では,一人っ子政策の大幅な見直しになると思われます。 1.出生率の低下 中国の出生率は年々低下してきています。 出生率(中国と日本) 現在のところ「総和生育率」(女性が妊娠出産可能期間に持つ平均的な子どもの数)は,1.