昨年12月の衆院選で運動員に報酬を支払う約束をしたとして、男鹿区検(秋田県)は30日、公選法違反罪(買収約束など)で、秋田2区で当選した金田勝年氏(65)=自民=の松崎達也元私設秘書(58)=男鹿市=を略式起訴した。証拠隠滅のため海中に捨てられていた陣営のパソコンを、県警捜査2課が押収していたことも分かった。 起訴状によると、松崎被告は昨年11月、陣営関係者を通じて、運動員5人に時給700円の報酬を支払う約束をしたとされる。 捜査関係者によると、陣営のパソコンは昨年12月、供述に基づき、秋田港周辺の海中を捜索して発見した。報酬に関するデータなどが記録されていたとみられる。投棄には松崎被告が関与したとみられる。金田事務所によると、松崎被告は1月20日付で退職した。 同区検はほかに、投票所の事務を担当する市選管の投票管理者に選ばれていたにもかかわらず金田氏の選挙運動を行ったとして、同法違反罪(