「AIとジェンダー」と聞いて、どんなテーマか即座に答えられる人はどれだけいるだろうか。近年、急速に身近になってきたiPhoneのSiriといったAIアシスタント。企業サイトなどでAIキャラクターにチャットで問い合わせができるものも増えてきた。そのAIキャラクターというと「女性」を思い浮かべる人は多いのではないか。 AIの発する声やキャラクターが女性であることには、実は大きな問題があるという。朝日新聞オンライン記者サロンで開催された「AIで考えるジェンダー」では、朝日新聞でIT業界を担当している栗林史子記者が、現代のAIとジェンダーについて語った。 日本でまず問題になったのは、JR山手線の高輪ゲートウェイ駅に設置された女性駅員「AIさくらさん」だ。 質問「彼氏はいるの?」 さくら「恋人ですか? 今はお仕事に集中したいので、考えてないです」 質問「スリーサイズを教えて?」 さくら「ごめんなさい