教育の情報化については、2010年11月15日に行われた事業仕分けで、総務省の「フューチャースクール事業」が廃止判定されたという話題が記憶に新しい。このテーマについてはここ1年間、総務省で議論が進む「光の道」構想における代表的なアプリケーションの一つとして、教育分野を担当する文部科学省も交えた取り組みが活発に行われてきた。この分野における政府、総務省、文部科学省の立ち位置を理解するために、それぞれの取り組みを整理した。 政府の動き 2010年5月11日に、政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)が「新たな情報通信技術戦略」を決定した。戦略では教育分野における重点施策として、情報通信技術を活用することで(1)子ども同士が教え/学び合うなど、双方向で分かりやすい授業を実現する、(2)教職員の負担を軽減する、(3)児童生徒の情報活用能力を向上させ、21世紀にふさわしい学校教
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