放射性セシウムに汚染された稲わらが肉牛に餌として与えられていた問題を受け、関西地盤のスーパーでも放射性物質の検査済み牛肉を販売したり、放射線測定器の導入を検討したりする動きが出始めた。店頭での国産牛肉の売り上げが低迷する中、信頼回復に力を入れる。 イズミヤは8日、仕入れ先の卸業者の協力を得て放射性物質の検査を実施し、検査済みの国産牛肉の販売を開始。天下茶屋店(大阪市西成区)の精肉売り場では、国産牛肉が並ぶ売り場に検査済みを知らせる告知がなされた。 国産牛のセシウム汚染問題が発覚した7月中旬以降、同社でも国産牛肉の売り上げは落ち込んでおり、「安心して買っていただくためにできることをした」(畜産部の柳川素顔(すがお)チーフマネジャー)。 天下茶屋店で国産牛肉を買った近くの主婦(42)は「大丈夫かなと思ったが、お店を信じるしかない。店が一生懸命に取り組んでいることはありがたい」と話した。