ITベンダーが同じだからといって、一様にユーザー企業から同じ評価を受けるわけではない。担当者が異なるだけで、ユーザーから見た印象が正反対といっていいほどに変わってしまったITベンダーの事例を紹介しよう。 同じ地域、同じITベンダーであっても、ユーザーとの絆が強まるケースと弱まるケースがある。その分かりやすい例が、仙台市若林区に共に本社を構える、仙台中央青果卸売(略称:仙印)と医療用器具卸のシバタインテックにおけるITベンダーの震災対応だ。 両社は沿岸から8kmほど離れているため、津波の被害は受けずに済んだ。しかし、地震の揺れは激しく、仙印のサーバールームでは床にひびが入り(写真)、シバタインテックではUPSの電源が抜けるほどサーバーラックが移動した。両社は偶然にも、同じITベンダーのシステムを導入している。にもかかわらず、ITベンダーへの評価が大きく分かれた。 ITベンダーへの評価を上げた