ワンセグ機能付きの携帯電話を持つだけでNHKが受信契約を義務づけるのは不当だとして、東京都葛飾区議の男性(50)がNHKに契約の無効確認などを求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。鈴木正紀裁判長は「ワンセグ機能付き携帯電話を持っていれば、契約を結ばなければならない」と述べ、請求を棄却した。男性は控訴する方針。 放送法は「受信設備を設置したらNHKと契約しなければならない」と定める。判決は放送法の規定について「条文の『設置』とは、受信機が一定の場所に置かれるだけでなく、使用できる状態の受信機を管理、支配する意味だ」と認定。受信契約は有効と結論づけた。 判決によると、男性は2012年7月に受信契約を結んで受信料を支払ったが、その後、携帯電話を持つことは「設置」には当たらないとして、契約の無効確認や支払い済みの1カ月分の受信料(1345円)の返還などを求めていた。 NHKは「主張が認められ