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ブックマーク / cpplover.blogspot.com (15)

  • Linus Torvalds様、ユーザースペースの互換性を壊した開発者に強い態度をお示しになる

    Linuxカーネル4.18から、userns mountに対して暗黙にSB_I_NODEVを設定するようになったために、既存のsystemdのnspawn実装が壊れた。 以下が問題のパッチだ。 https://github.com/torvalds/linux/commit/55956b59df336f6738da916dbb520b6e37df9fbd Linuxカーネルにおいては、ユーザースペースの挙動は変えないという強い下位互換保障がある。以前のバージョンのカーネルで動いていたユーザースペースのコードが新しいバージョンのカーネルで動かなくなった場合、それは理由が何であれ新しいバージョンのカーネルのバグであるとみなされる。たとえそれが、ドキュメント化していない明示的に保証されているわけではない昔のカーネルの暗黙の挙動であれ、その挙動に依存している既存のユーザースペースのコードがあるので

  • 本の虫: 帰ってきたきれいなリーナス・トーバルズ、無作法な開発者をたしなめる

    Linus Torvalds Shows His New Polite Side While Pointing Out Bad Kernel Code - Phoronix 人の心の読み方を学んで復帰したリーナス・トーバルズは、さっそく無作法なプルリクエストをたしなめている。その文章は大文字センテンスも4文字言葉も使っていない優しいものに変わっている。 問題はプルリクエストはBigBenゲームコントローラーに対するドライバーの追加で、このドライバーはデフォルトで有効にされていた。これはLinuxカーネルの慣習にそぐわないものだ。新しく追加された名前もきいたこともないようなデバイス用のドライバーが、いきなりカーネルでデフォルトで有効にはされないものだ。新参者のドライバー開発者は、大抵自分のドライバーはとても重要で、自分の所有しているデバイスは全員所有しているのでデフォルトで有効にするのは当然

  • 本の虫: Linus、今までの行いを謝罪し一時的にカーネルメンテナーの立場を退いて人の気持ちを勉強してくると発言

    Linus、今までの行いを謝罪し一時的にカーネルメンテナーの立場を退いて人の気持ちを勉強してくると発言 完全に背景事情を調べ上げたわけではないのだが、どうもLinusが毎年参加しているLinuxカーネルの会議に、Linusがスケジュールを間違えて参加できなくなるという事態が発生した。当のLinus人はもう20年も続いている会議だし自分がいなくてもやっていけるだろうと楽観視していたが、会議自体がLinusの都合にあわせてリスケジュールされた。 LinuxにおいてLinus Torvaldsといえば第一人者であり極めて重要な存在で、そのLinusが毎年参加している重要な会議にLinusが参加できないとあれば、その他のあらゆるコストを度外視して根回し調整を行い、Linusが参加できるようにイベント全体のリスケジュールを行うのは人間の感情から考えて当然である。しかし当のLinus人は他人の感情

  • Linuxカーネルを2038年問題に対応させるには

    System call conversion for year 2038 [LWN.net] lwn.netLinuxカーネルを2038年問題に対応させるにはという記事が公開されている。 32bitLinuxカーネルのtime_tはsigned 32 bitなので、現行の32bitLinuxカーネルをそのまま使い続けるシステムは、2038年問題の影響を受ける。 問題の日付が近づくにつれ、32bitシステムは様々な楽しげな理由により障害を起こすことが予測されるので、今日のLWN読者は、退職から呼び戻されて、紀南を救うために英雄的な活躍をするだろう。今対策をしなければの話だが。 さて、32bit Linuxカーネルでも、time_tなどの時間の表現に64bitの値を使えば2038年問題は解決できるか。実は、問題はそれほど単純ではない。 カーネル内部の時間表現を64bitに移行するだけでは

  • Linuxカーネルのバグをgit bisectで特定する話

    Odd Bits - Tracking down a kernel bug with git bisect Linuxカーネルのバージョンを3.15に上げたところ、Docker内でのsuやrunuserが謎のシステムエラーで動かなくなった。カーネルのバージョンを3.14に下げると問題なく動作する。明らかにカーネルが影響を及ぼしている。 よろしい、ならばgit bisectだ。git bisectは良いコミットと悪いコミットの間をバイナリサーチして、問題を引き起こしたコミットを見つけてくれる。 しかし、Linuxカーネル3.14と3.15の間には、約15000件のコミットがあるので、git bisectを手動で回すのは現実的ではない。 git bisectには、自動化のための仕組み、git bisect runがある。これは、コミットをチェックアウトした後に、自動でスクリプトを実行して、現在

    defiant
    defiant 2014/07/25
  • Ubuntu 14.04のリリースと、Ubuntu 14.10のコードネーム決定

    Ubuntu 14.04がリリースされた。そして、ようやくMark Shuttleworthが、Ubuntu 14.10のコードネームを発表した。 Mark Shuttleworth » Blog Archive » U talking to me? [訳注: タイトルは「タクシードライバー」の名セリフが元ネタ] [訳注: この文章はやたらとUで始まる英単語が多く使われている] この浮上したる約束されしUbuntuは、同僚のMPTが明言したるごとく、パフォーマンスのアアトなり。ただにアアトなるのみならず、こはdeadlineを行わざるべからず。かかる最新のリリースを成し遂げ、Trusty Tahrを14.04 LTSとして固めたりし諸氏に感謝感激雨あられ。そしてこの湧き上がる歓声とリリース後の休息を経て、今こそ水門を開きて種々の改良を成し遂げ、いでいで次の晴れ舞台の準備をせん。 [訳注:

  • なぜTheo de RaadtはIETFに激怒しているのか

    の虫: OpenBSD、怒りのコミットで、OpenBSDのTheo de RaadtがIETFに対して激怒している。 src/lib/libssl/ssl/Makefile - view - 1.29 SegglemannのRFC520 heatbeatを無効化。 あのまともなプロトコルひとつ制定できないIETFの無能集団が、超重要なプロトコルで64Kの穴をこしらえるとか、マジであきれてものも言えねーわ。奴らはマジこの問題を気で検証すべきだろ。なんでこんなことをしでかしたのか。こんな事態を承認した責任ある連中を全員、意思決定プロセスから取り除く必要がある。IETF、てめーは信用なんねぇ。 なぜTheo de Raadtは、OpenSSLではなく、IETFに対して激怒しているのか。IETFというのは、インターネット上の規格制定の団体である。今回、世上を騒がせているHeartbeat問題は

  • Linus様がSystemdにぶちきれる

    systemdは、/proc/cmdlineをパースして、もし、その中に"debug"という文字列を発見した場合、大量の冗長なデバッグメッセージをdmsegに出力する。これは様々な問題を引き起こす。まず、"debug"というあまりに一般的すぎる文字列に勝手に反応してしまうことがひとつ。dmseg、すなわちカーネルのリングバッファーをsystemdの冗長なデバッグメッセージだけで溢れ返させてしまうことがひとつ。そして、なぜかLinuxカーネルのブートに失敗してしまうことがひとつ。 Bug 76935 – Do not parse "debug" command line parameter カーネルコマンドラインに"debug"を与えると、systemdによりパースされる。適当なassertに引っかかると、こんな風にぶっ放される。 [ 150.308000] systemd-journald

  • ドワンゴに入社した

    そう。タイトル通りだ。筆者、江添亮はドワンゴに雇用された。一体、どのような経緯でドワンゴに入社するに至ったのか。また、どんな仕事をしているのか。それを説明するには、時系列を追って書いたほうがいいだろう。 2013年8月21日 ふとみると、以下のようなサブジェクトのメールが届いていた。 【ご相談】ドワンゴ主催の C++11, 14 に関する勉強会にスピーカーとしてご参加頂けないでしょうか C++11? C++14? なんと、日C++14などという単語を知っている企業があったのか。しかし・・・ドワンゴ? SPAMだろうか。いや、こんなにピンポイントなSPAMがあるわけがない。 それにしても解せないメールだ。ドワンゴといえば、もちろん、あの有名なニコニコ動画の企業だ。ニコニコ動画と言えばWebサイトだ。ニコニコ動画やその関連サービスの開発にC++を使っているのだろうか。いやまて、たしか子会社

    defiant
    defiant 2014/02/13
  • OpenBSDが資金難で開発停止の危機

    'Re: Request for Funding our Electricity' - MARC OpenBSDが、資金枯渇で電気代が払えず、開発停止の危機が目前に迫っているようだ。 List: openbsd-misc Subject: Re: Request for Funding our Electricity From: Bob Beck <beck () openbsdfoundation ! org> Date: 2014-01-14 20:03:37 Message-ID: CAComcpM_hcqQuLnb=otudLjYjwaA5wMU14EyxLCdJWEXOJoLNQ () mail ! gmail ! com この問題に注目を集めるために取り上げる。 資金減少により、プロジェクトの経費を払うことができる資金元が必要だ。OpenBSD財団がプロジェクト電気代を支払う

  • Linus Torvalds、Linuxの32bit版の優先度は低いと表明

    [Phoronix] Linus Acknowledges 32-Bit Linux As Less Important 32-bit版のLinuxカーネルにおける、既存のある問題を修正したLinuxカーネル3.12に対するパッチのpullが、Linusによって退けられた。理由は、Linusは3.12のリリースを遅らせたくないからだという。すでに壊れていて、それほど問題になっていない問題を修正するのに、カーネルのリリースを遅らせたくないこと、それに、32-bit版の優先度は低いと言っている。 Linux-Kernel Archive: Re: [git pull] fixes for 3.12-final On Sun, Nov 3, 2013 at 11:54 AM, Al Viro wrote: > たしか、前にこういうことで32bit版のiget()が深刻に壊れて、 > それで、もう

  • LinuxカーネルのMLにおける悪口の励行についての議論勃発

    Linuxカーネルのメーリングリストは、常に罵詈雑言に満ち溢れているが、そういうのは辞めて大人になろうという主張がSarah Sharp[1]によってなされた。なかなか面白い。 きっかけは、いたって日常的な罵倒混じりの議論に、Sarah Sharpが横槍を入れたところから始まった。 LKML: Sarah Sharp: Re: [ 00/19] 3.10.1-stable review On Fri, 12 Jul 2013 18:17:08 +0200, Ingo Molnar <mingo@kernel.org> wrote: * Linus Torvalds <torvalds@linux-foundation.org> wrote: On Fri, Jul 12, 2013 at 8:47 AM, Steven Rostedt <rostedt@goodmis.org> wrote

  • デニス・リッチーによって書かれた最初のCコンパイラーがGitHubで公開

    mortdeus/legacy-cc · GitHub デニス・リッチー(1941-2011)によって書かれた発展途中の初期のCコンパイラーのソースコードがGitHubで公開されている。ソースコード自体は、まだデニス・リッチー存命の頃から公開されていたが、この機会に紹介してみる。 ライセンスは許諾的で、このライセンス文を同梱すること、並びに、ソースコードから生成されたバイナリはラインセンス文を出力することとなっている。 追記:ライセンスに関してふと思った。このライセンスは名義が企業で、著作権を盾に同意を求めている。日では、映画以外の団体の著作権の保護期間は公開後50年である。UNIXと付属するソフトウェアのソースコードは当時から公開されていた。ということは、1973年に制作されたこのCコンパイラーのソースコードは、日国内では、2024年に著作権が切れるのだろうか。 詳しい経緯は、以下の

  • FedoraでUEFIセキュアブートを実装すること

    mjg59 | Implementing UEFI Secure Boot in Fedora Fedora 17が今週リリースされた。便利かつ自由であり、万人におすすめできる。ぜひとも試すべきだ。ところで、今回のリリースは興味深いリリースでもある。これは、UEFIセキュアブート以前の時代の最後のFedoraだからだ。Fedora 18は、Windows 8と同時期にリリースされる。すでにご存知のように、Windows 8用のハードウェアはすべて、デフォルトでセキュアブートが有効になる。Microsoftは当初の計画から思い直して、全てのWindows用x86機は、ファームウェア上でこの機能を無効にするオプションと、ユーザーに独自のキーを追加する機能を提供しなければならないとしたものの、Fedoraを実行させるために、ユーザーに自力でファームウェア設定をいじらせるというのは、現実的ではない

  • Linuxのstableカーネルにext4をぶっ壊すバグが発見される

    [Phoronix] EXT4 Data Corruption Bug Hits Stable Linux Kernels このバグは、3.6.2でもたらされ、以前の安定版カーネルにもback-portされているので、3.4の最新の安定版カーネルにまで影響が及ぶらしい。 Theodore Ts'oによれば、この問題は、カーネルを短期間で二度正常にリブートすることで起こるのだそうだ。そのため、一般の普通のディストロを使っている利用者は、まずこのバグに出くわすことはない。しかし、サスペンドやハイバネートのかわりにリブートを使うラップトップ利用者や、カーネル開発者には、容易に問題が起こりうるのだとか。 なんだかだいぶ反響があるので追記。Theodore Ts'oのメールより LKML: Theodore Ts'o: Re: Apparent serious progressive ext4 da

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