新種の「ナガサキアメンボ」(安永智秀研究協力員提供) 長崎県立長崎西高生物部の女子高生3人が、新種のアメンボを発見した。専門家によると、新種発見は60年ぶりという。5月初めには研究成果が国際学術誌に載った。きっかけは、素朴な「なぜ」との疑問。専門家も驚く快挙に3人は「図鑑に載るのが楽しみ」と期待している。 3人はいずれも同高3年の朝鍋遥さん(18)と平野安樹子さん(17)、桃坂瞳さん(17)。昨年6月、県中央部の大村湾で生物部のフィールドワークをした際、淡水ではよく見られる細長い胴体のアメンボを見つけた。「なぜ、海にこの個体がいるのか」。好奇心に駆られ、実態研究に着手した。 新種のアメンボを発見し、標本と論文を持つ長崎県立長崎西高生物部の(左から)桃坂瞳さん、朝鍋遥さん、平野安樹子さん=17日、長崎市 以来、現地に通うこと50回超。300体以上を集めて特徴を調べ、触角などが他の種とは異なる