なぜカトリックとプロテスタントは対立するのか 宗教改革とは、中世末期から起こったキリスト教会改革運動です。1517年、教皇レオ10世が販売した贖宥状(しょくゆうじょう)に対し、ドイツの神学者マルティン・ルターが「95箇条の論題」を発表してローマ教皇を批判。これに賛同する人たちがルター派(プロテスタント)を結成してこれまでどおりローマ教皇を奉じる人々(カトリック)と自分たちを区別し、対決姿勢を強めました。 このカトリックとプロテスタントの対立は、17世紀以降に大規模な宗教戦争につながっていき、近代国家の枠組み自体を変えていくことになります。 キリスト教になじみの薄い日本人には「同じキリスト教徒なのになんでそんなに対立するの?」とあまりピンとこないかもしれません。 その答えは、中世のキリスト教徒にとって信仰は「生きること」そのものを意味したからです。 生活をするうえでのさまざまな慣習、価値観、
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