3気筒特集を組もうと画策したときに、「なぜ3気筒なのか」をフィーチャーしたいと考えた。当然、比較対象するのは4気筒である。 すべての写真を 見る 「1気筒落とした」というモジュラー設計にレスシリンダーの恩恵、240度間隔によるガス交換の不干渉と過給効率——3気筒を紹介するときのこれらについては、MFiでも散々紹介してきた。3気筒をページ展開するときに、じゃあこれらの最新事例を解説する、というのではあまりにも普通すぎる。 そもそもなぜ3気筒なのか、という視点が必要だと考えた。そうすると、必要なのは「これまで4気筒で解決していたものを3気筒化するとどうなるのか」という考察である。欧米勢のレスシリンダー/ダウンサイジング化で3気筒の登場と搭載が進む中で、では車両側にはどのような工夫が新たに必要になったのか。それを、振動騒音の基本から各社の最新事例まで引っくるめて、エンターテインメントとして楽しく