\( \def\ldef{\ \ :=\ } \) \( \def\rdef{\overset{\triangle}{=}} \) \( \def\globally{□} \) \( \def\eventually{◇} \) TLA+ と PlusCal 概要 TLA+ (temporal logic of actions plus; 1999年) と PlusCal (2009年) は共に並行処理と分散システム向けに設計された仕様記述言語 (高レベルモデリング言語)。システム設計やアルゴリズムなどの重要で危険度の高い部分のエラーを定性的に検出することを目的としている。 先に発表された TLA+ は振る舞いの時相理論、つまり有限状態機械 (finite state machine) の状態遷移を観点とした仕様記述向けに設計されている。しかし一般的なプログラミング言語の逐次処理や並行処理の