クラウド型仮想サーバで多く発生するトラブルとして、ディスクI/O性能の低下があります。物理サーバでは、ディスク障害や I/Oリクエストの増加により、I/O性能が低下することがありますが、クラウド型仮想サーバでは、 I/Oリクエスト数は変わっていないのに、ディスクI/O性能だけが低下することがあります。この性能低下の原因は、他の仮想サーバの巨大なI/O負荷や、クラウド事業者によるI/Oリクエスト制限によるものです。そこで今回は、これらの点に注意して Zabbix でディスクI/O性能を監視する設定を考えてみました。 I/Oリクエスト制限とは? クラウドやVPSで使われている、サーバの仮想化技術は、1台の物理サーバ上に、複数のサーバを稼働できるため、サーバリソースを有効に使えます。そのため、利用料金のコストダウンに繋がり、私達ユーザは低価格でサーバを導入できるようになりました。 一方、サーバの
![Zabbix クラウド時代のディスクI/O性能監視(sar -d)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fa6eaeba1280e3bcbaf2919ae0ff05bc72bb9d93/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblog.apar.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F03%2Fogp-zabbix-diskio.png)