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ブックマーク / dailyportalz.jp (25)

  • 栓抜きを使わないドイツ人

    1986年東京生まれ。ベルリン在住のイラストレーター兼日英翻訳者。サウジアラビアに住んでいたことがある。好きなものは米と言語。 > 個人サイト words and pictures 語学学校で教えて欲しかったレベル ドイツに引っ越して間もない頃、友人宅の台所でご飯をべていた。そこに同居人が帰ってきて、彼は挨拶をするなり冷蔵庫から瓶ビールを取り出し、近くにあった木べらをサッと手に取り、一瞬で瓶を開けた。その一連の動作がまるで合気道の技のように、あまりにも素早く滑らかで、そのさりげなさに圧倒されたのを覚えている。 その後、様々な場面で同じような光景を目にした。道具はスプーン、家の鍵、ライター、テーブルの端など様々。男も女も、適当なものでいとも簡単に瓶を開けていた。 もちろん家では栓抜きを使う人もいるし、コンビニにも栓抜きは置いてある。存在しないわけではないのだが、ドイツでは基的に「瓶は栓抜

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  • 池袋の中華フードコートがほぼ中国

    1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:黄身なしゆでたまごを作って白身に感謝したい 界隈いちの中華材スーパー 街は相変わらずの雰囲気 街頭で配られている新聞も、こんなの そのスーパーは、北口から歩いてすぐのビルのなかにあります。 「友誼商店」というのがそれ ビルの入り口 看板に、「4F 中国品 友誼商店」とありますね。 界隈には中国材を買えるお店がちらほらありますが、規模がいちばん大きいのは間違いなくここでしょう。雑居ビルの4階ということで、知らないと入るのになかなか勇気がいる雰囲気ですが。 ちなみにその下に「友誼府」という表示もあり、以前はなかったものなので、これがフードコートのことだと思う。それぞれ「ゆうぎしょうてん」「ゆうぎしょくふ」と読むようです。 店内へ か

    池袋の中華フードコートがほぼ中国
  • 地名の最後の一文字だけで地図をつくると地形が見える

    先日、こんな地図を作った。 なんのこっちゃと思うが、拡大するとこうなっている。 じつは小さな文字が集まってできている。東京の地名の末尾の一文字だけを並べたものなのだ。 中央やや右でぽつんと「田」となっているのは、千代田の「田」だ。全体をよく見ると「山」「谷」「海」などが散らばっている。それぞれ、代官山だったり渋谷だったり青海だったりするのだが、こうやって末尾の一文字だけにすることでうまい具合にその土地の特徴や地形が浮かび上がるように見える。 どうしてこんなものを作ったか これを作ったきっかけは永太郎さんという方のツイートだ。 永太郎さんは京都で地理を専攻している学生だ。先日も「なんでもない地図を語る会」という記事でお世話になった。なにかの調査の一環だと思うが、地図から地名だけを抜き出してものを作っていた。これがとても面白く、しかもそれ自体ぎりぎり地図と言えないこともない。しかし、残念ながら

    地名の最後の一文字だけで地図をつくると地形が見える
  • キーボードの空き地にジオラマを作る

    以前から気になっていた「場所」がある。 あそこ無駄に空いてるなー、空き地だなー、と見るたびに思っていたのだ。 小さい土地を無駄なく活用するための狭小住宅というのもあることだし、あれも何かできるんじゃないか。 キーボードのあの隙間、あそこを有効活用する方法ってなんかないものだろうか。 1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー) 前の記事:お取り寄せでデニーズ新メニューを開発する > 個人サイト イロブン Twittertech_k

    キーボードの空き地にジオラマを作る
  • 写真を限界までJPEG圧縮すると見えてくる世界

    1983年徳島県生まれ。大阪在住。散歩が趣味の組込エンジニア。エアコンの配管や室外機のある風景など、普段着の街を見るのが好き。日常的すぎて誰も気にしないようなモノに気付いていきたい。(動画インタビュー) 前の記事:「神は細部に宿る」コレクション > 個人サイト NEKOPLA Tumblr 限界までJPEG圧縮したい ここに何の変哲もない写真がある まったく同じ写真でも、JPEGの圧縮率を高めるとこうなる。一枚目の写真と比較して、容量は約2/3にまで圧縮できた。スマホで見ると違いが分からないかもしれないので拡大してみると、 汚いノイズが目立っている JPEGという画像圧縮の規格がある。人間の目には感じにくい情報を削ることで、画質をほとんど変えずにファイル容量を小さくする技術である。 当然ながら、画質と容量はトレードオフの関係にある。高画質を維持すればするほど容量は減らないし、逆に画質劣化を

    写真を限界までJPEG圧縮すると見えてくる世界
  • 渋谷川が天井から飛び出す広場ができた

    東京・渋谷駅の地下に新しい広場ができた。そこはなんと、渋谷川が上空を飛んでいるという場所だ。 なにそれどういうこと。さっそく見に行ってきました。 渋谷駅のどこに広場ができた? その広場「渋谷駅東口地下広場」は、開業したばかりの渋谷スクランブルスクエアと東急東横線などへの通路を結ぶ、新しくできた通路上にある。 この地図で「広場」と書いた緑色のところがそうだ。(下の「スクスク」は渋谷スクランブルスクエアです。なおこの見取り図は各種資料もとに作った目安であり、正確ではありません。) この通路ができたことによって、渋谷駅の動線がまたちょっと便利になる。のだがそれよりも注目したいのは「川」と書いたオレンジの渋谷川の存在だ。新しい広場は渋谷川をくぐるように作られている。それも、ちょうど天井から川が飛び出すような位置関係になっているのだ。 ここがその広場。なんとこの景色のなかに川がある! 赤で囲ったとこ

    渋谷川が天井から飛び出す広場ができた
  • テトリスのキーホルダーにプレステのコントローラーをつける

    僕が高校生のころ、テトリスのキーホルダーが流行った。5cmくらいのサイズで、実際テトリスが動く。これ、ポケットに忍ばせて学校に持っていけるゲーム機として、高校生にとっては最高の機能性を備えていたのだ。テトリスそのものより「学校でゲームをする」という体験に興奮したものだ。 あれから20年ほど。このたびあらためて入手してみたのだが、残念ながらあの頃の輝きは失われていた。いまやスマホを常時持ち歩いている時代。ゲームを隠し持てるというメリットも、ありふれたものになってしまったのだ。 平成の遺物となったポケットテトリス。もっと別の方向で活路を見いだせないだろうか。 ※この記事は2019年のゴールデンウィークとくべつ企画のうちの1です。 インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者

    テトリスのキーホルダーにプレステのコントローラーをつける
  • うどんの多様性を食べ歩く~東急沿線さんぽ

    趣味材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえてべるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。(動画インタビュー) 前の記事:刀削麺を作りたい(デジタルリマスター版) > 個人サイト 私的標 趣味の製麺 祐天寺の「かわいい」が似合ううどん屋さん 今回の案内をしてくれたのは、年間500杯のうどんをべるというライターの井上こんさん。 昨年末に「うどん手帖 (死ぬまでに一度はべたい!!全国の名店50+α)」という、思い入れの深い50軒を紹介するエッセイを出された、気鋭のうどんマニアだ。 うどんを語るときは、そこの地粉を使うからこそ生まれたうどん文化を説明するようにしているそうだが、ここは全国各地のうどんが集まる東京なので、今回は職人さんの個性や目指す方向性の違いを中心に、その多様さを説明いただいた。 井上こんさん。うどんをべ歩く日は、ゆったりとした服

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  • 東京の最高峰でゆるく冬キャンしてきた

    東京の西の果てに雲取山という山がある。東京都の最高峰で、標高は2017m。2017年は標高と年が同じということで大いに賑わった。 雲取山への登山道の途中に、奥多摩小屋という山小屋がある。昭和34年に建設され、多くの登山者に親しまれてきた(僕はテント泊しかしたことないんだけど)。 この山小屋が2019年3月末で閉鎖される。閉鎖される前にもう一度テント泊をしたくて行ってきました。 ※筆者はそこそこ山に登っているので緩くキャンプ気分で登っていますが、2000mの雪山なのでそれなりの準備が必要です。登るにあたって装備、計画、登山届などの準備はしっかり行っています。ホントはあまり緩い山ではありません。 あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松です。 1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリDIY G

    東京の最高峰でゆるく冬キャンしてきた
  • ビジネスホテルのこだわり大全〜実践編〜 :: デイリーポータルZ

    1975年宮城県生まれ。元SEでフリーライターというインドア経歴だが、人前でしゃべる場面で緊張しない生態を持つ。主な賞罰はケータイ大喜利レジェンド。路線図が好き。(動画インタビュー) 前の記事:現役タクシー運転手に「変なタクシー乗り場」を案内してもらった > 個人サイト 右脳TV 「こだわり」のためだけにホテルに泊まった 今回、この企画のためだけに都内のビジネスホテルに泊まった。 筆者は横浜在住なのだが、ちょうどお台場で別件の取材の予定があったので、そのまま都内で一泊することにした。なるべく土地勘のないところがいいな、と、宿泊地を上野近辺にした。 せっかく泊まるからには、できる限り多くのこだわりをこなしたい。あれもこれも持っていきたい。一人で泊まるから、セルフタイマー撮影のために三脚もいるだろう。で、こうなった。 「お台場に観光に来たアジア人」だ。遅れてきた地味ハロウィンである。 お台場で

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  • ビジネスホテルのこだわり大全~思わす回覧したいレベル - デイリーポータルZ

    ビジネスホテルのこだわりを募集したところ、予想以上の反応があった。 みんなビジネスホテル選び、過ごし方にこだわりがあったのだ。 これを眺めていて思うのは、仕事とはいえ旅は楽しい、ということである。 どれも仕事とは思えない満喫っぷりだ。 たくさんの投稿があるがもったいぶらずに一挙に公開したい。 サイト始まって以来の役立ち情報である。

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  • ビジネスホテルのこだわり大全2~今すぐ泊まりに行きたい - デイリーポータルZ

    前回、ビジネスパーソンの叡智があつまったビジネスホテルのこだわり。 蓋を開けてみたら今週も大量の投稿が集まった。厳選に厳選を重ねて40のこだわりに絞った。 たぶん、このページを読み終わるころにはビジネスホテルに泊まりに行きたくなっているだろう。編集している僕がとにかくそうなっている。 朝バイキング、大浴場、コンビニで酒を買ってひとり飲み。ビジネスホテルは14平米の桃源郷である。 バックナンバー: ビジネスホテルのこだわり大全~思わす回覧したいレベル ビジネスホテルのこだわり教えてください

    ビジネスホテルのこだわり大全2~今すぐ泊まりに行きたい - デイリーポータルZ
  • 駅前は獣道 地元の人と巡る秘境「坪尻駅」

    全国には「なぜこんな場所に駅を作ったの?」と思わずにはいられない、秘境感たっぷりの駅がいくつかある。そのひとつが、徳島県の山あいにある「坪尻駅」だ。 道らしい道もなく、アクセスすら困難な坪尻駅。そこを10年間、通学で使っていたという方にお会いした。一体どんな生活だったのだろうか。駅周辺を案内してもらいながら、当時の様子を聞いてみた。

    駅前は獣道 地元の人と巡る秘境「坪尻駅」
  • 東京ー大阪、格安深夜バスに100回ぐらい乗ってわかったこと

    大阪在住のフリーライター。酒場めぐりと平日昼間の散歩が趣味。1,000円以内で楽しめることはだいたい大好きです。テクノラップバンド「チミドロ」のリーダーとしても活動しています。(動画インタビュー) 前の記事:“しなくていい苦労”をしてから飲み会をしてみたら全部いつもより美味しかった 高速バスとは主に高速道路を通行して町と町を結ぶバスで、LCCがかなり安く主要都市を結ぶようになった今でもおそらく一番安い交通手段じゃないだろうか。東京-大阪間は多数のバス会社がすごくたくさんのバスを運行していて選択肢も豊富。夜出発して翌朝着く「夜行便(夜行バス)」と、朝あるいは昼に出発して夕方~夜に到着する「昼行便(昼行バス)」があり、どちらもだいたい8時間ほどかかる。例えば、平日の夜に大阪を出発して翌朝東京に着く高速バスを検索してみると、最低価格は片道2,200円だ。 実際には当日になって残っている空席を予約

    東京ー大阪、格安深夜バスに100回ぐらい乗ってわかったこと
  • 薬っぽいパッケージは箱でなくても通用する

    今年のはじめごろ、「ビッグマックを薬っぽい無骨なパッケージに」という記事を書いた。 ありがたいことに2016年ベストの20位に入ったため、今回その記事の続きというか、もっと作ってみませんかとのお話を頂いた。 前回の時点で既に割と無理矢理なものまでパッケージを作ったが、さて今回は何を作ろうか。

    薬っぽいパッケージは箱でなくても通用する
  • チェルノブイリは「ふつう」だった

    30年前の1986年に事故を起こした、あのチェルノブイリ原発に行った。外見だけじゃなくて、なんと内部にも入った。ずっと行きたかった場所だ。 いや、ずっと行きたかった、っていうのは違うかな。まあそりゃ見てみたいけど、ほんとうに行けるとは思ってなかった、って感じだ。 いざ目の前にしたら、すごかった。いまでも「あれは夢だったんじゃなかろうか」と思ったりする。 と、同時に「ふつうだなー!」とも思った。その話をしよう。

    チェルノブイリは「ふつう」だった
  • 情報系同人誌即売会に行けば面白い本が必ず見つかる

    同人誌といわれるとどんなを想像しますか?「ああ、コミケとかで売っている薄くてアニメとかマンガとかが書いてあるやつでしょ。」と答える人も多いと思います。 確かに同人誌というと、アニメやマンガ。更には、ちょっと手に取るには恥ずかしい、肌色の部分の割合が高い女の子の絵が描いてあるようなが多くあります。 しかし、同人誌はそれだけではありません。「情報系」という同人誌があります。普通の屋では買えない、面白い情報の詰まった情報系同人誌ばかり集めた即売会「おもしろ同人誌バザール」で各種入手してきましたので紹介します。 1972年生まれ。元機械設計屋の工業製造業系ライター。普段は工業、製造業関係、テクノロジー全般の記事を多く書いています。元プロボクサーでウルトラマラソンを走ります。日酒利き酒師の資格があり、ライター以外に日酒と発酵品をメインにした飲み屋も経営しているので、体力実践系、各種料理

    情報系同人誌即売会に行けば面白い本が必ず見つかる
  • 不思議な楽器「テルミン」で長渕剛や北の国からを弾いてみた

    僕は今年(2016年)の9月にテルミンフェスというイベントに行き、テルミンという楽器を初めて知った。 テルミンの音を一度聞いたら耳から離れなくなり、どうしても自分で弾きたい欲求にかられた。だから今回はテルミンを教えてくれる先生を呼んで、一から体験させてもらうことにした。 大学中退→ニート→ママチャリ日一周→webプログラマという経歴で、趣味でブログをやっていたら「おもしろ記事大賞」で賞をいただき、デイリーポータルZで記事を書かせてもらえるようになりました。嫌いなべ物はプラスチック。(動画インタビュー) 前の記事:一日で東京にあるギネス記録をいくつ見られるのかやってみた > 個人サイト ジャーニーとモアイとめがね テルミンというものが何か知っているだろうか? 下の写真を見ると、銀の棒がくっついている黒い箱があるのがわかると思う。これがテルミンだ。見た目からは想像できないと思うが楽器だ。

    不思議な楽器「テルミン」で長渕剛や北の国からを弾いてみた
  • 書き出し小説大賞 第99回秀作発表

    雑誌、ネットを中心にいろいろやってます。 著書に「バカドリル」「ブッチュくんオール百科」(タナカカツキ氏と共著)「味写入門」「こどもの発想」など。最近は演劇関係のお仕事もやってます。 前の記事:書き出し小説大賞 第98回秀作発表 > 個人サイト バカドリルHP 天久聖一ツイッター 6月30日発売予定、書き出し小説名作集「挫折を経て、は丸くなった」続報です。今回収録作は秀作からさらに厳選を重ねた417!そして巻末にはなんと書き出し常連作家による座談会を収録しています。Amazonではすでに予約開始! 首を長くして、あるいは背中を丸くしてお待ち下さい!それでは今回もめくるめく書き出しの世界へご案内しよう!

    書き出し小説大賞 第99回秀作発表
  • アメリカに行く前に覚えておくべき47の知識

    ハーイ!編集部 石川です。 皆様、アメリカ情報をどっさりお寄せいただきましてありがとうございました!! その中から僕が「これは!」と思った47、たっぷりご紹介したいと思います。 前回までのあらすじ: イベント「ヘボコン」開催のため渡米することになった編集部の古賀、石川。(→詳細) しかし石川はアメリカ行きは初めて、古賀は「道に迷ったとき人に聞けないので方位磁石を持っていく」ほどの英語下手。積もる不安に耐え切れず読者のみなさんからアメリカ情報を募集みていたはいいものの…。私たち、いったいどうなっちゃうの~!? インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。 『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました! 前の記

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