僕が高校生のころ、テトリスのキーホルダーが流行った。5cmくらいのサイズで、実際テトリスが動く。これ、ポケットに忍ばせて学校に持っていけるゲーム機として、高校生にとっては最高の機能性を備えていたのだ。テトリスそのものより「学校でゲームをする」という体験に興奮したものだ。 あれから20年ほど。このたびあらためて入手してみたのだが、残念ながらあの頃の輝きは失われていた。いまやスマホを常時持ち歩いている時代。ゲームを隠し持てるというメリットも、ありふれたものになってしまったのだ。 平成の遺物となったポケットテトリス。もっと別の方向で活路を見いだせないだろうか。 ※この記事は2019年のゴールデンウィークとくべつ企画のうちの1本です。 インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者