6月上旬、「新東名を周回する不正走行多発」というニュース記事がネットを駆けめぐった。その記事によると、この4月に開通した新東名高速道路と従来の東名高速道路がいくつかのJCT(ジャンクション)で自由に行き来できることを利用して、周回状に走行=ループ走行するドライバーが増えているというのだ。 では、なぜ問題視されているのか? 高速料金は基本的に上り下り関係なく、入り口IC(インターチェンジ)と出口ICの最短距離を走ったことを前提に計算される。そのため、ループ走行で数百km走った後、高速に入ったICの隣のICで出てしまえば、現実の料金とは異なる「最短区間の数百円」となる。それが“不正”だというのだ。 具体例としては以下のようなルートがある。 【東京IC→新東名→三ヶ日JCT経由→東名→東名川崎IC】 実際の走行距離は約500km、通行料金はETC割引で6200円になるはず。ところがETC出口では