石川遼 石川遼を初めて取材した記者たちが異口同音に驚くことがある。17歳とは思えないコメント能力だ。 「頑張ります」を多用することも、「ファンに感動を与えたい」などというありきたりのセリフもない。石川は問いかけた人物の目を真っすぐ見つめ、とつとつと答える。自分で考えた言葉を背伸びすることなく正直に。だからこそ、そのコメントは聞く者の心に響くのだ。 3日にあった男子ツアー、中日クラウンズ最終日。石川は林に入れた15番の1打目をOBだと思い込んで暫定球を打つ意思表示をせずに、3打目を打ち直してしまった。「皆さんにお話ししなければならないことがあります」。記者会見では初歩的なルール上のミスを自ら切り出した。 「僕の組について来て下さったファンは何が起きたのかわからなかったと思う。自分の口から皆さんに説明できなかったのが残念です」。潔く反省の弁を述べた。 1月にマスターズ・トーナメントへ