コンピュータに対して、ユーザーがあるアクションを与えた場合、目の前でどのようなことが起こるかは、ユーザー体験にとってとても重要な要素だ。OSはもちろん、アプリケーションや、小さなユーティリティでも、考えに考えて振るまいが決められていなければならない。 ●フォルダの統合と置き換え たとえば、デジカメで撮影した写真を、コンピュータの適当なフォルダにコピーしたいとする。通常、デジカメは、メモリカードのルートにDCIMというフォルダを作り、さらに、その中に自機名を称するフォルダを作り、そこに連番を持った画像ファイルを生成する。このDCIMフォルダをメモリカードのウィンドウから、コンピュータのHDD内の適当なフォルダウィンドウにドラッグ&ドロップするとしよう。 Vistaでこのアクションを与えると、異なるドライブ間のドラッグなので、コピーをしたいのだと見なされる。コピー先にDCIMフォルダがなければ