テスターとは、電気・電子回路の状態や状況を知るために電気量を目に見える形に変換し間接的に測り、必要な電気量を判断をするために活用する機器です。本連載では、テスターの仕組み・構造から、測定方法まで、テスターを活用する上で知っておくべき基本的な事項を紹介していきます。
電気回路の接地(アース)については、電気設備技術基準に規定されています。 (英語では「ground」です。「earth」という表現は、使いません。) 接地の種類には、A種、B種、C種、D種があります。 A種接地(EA)(旧第1種接地、E1) 原則として電路以外の金属体の接地であり、 高圧または特別高圧電路に接続される変圧器の外箱や高圧電動機の外箱など、 高電圧の侵入のおそれがあり危険の程度が大きい場合に適用します。 電気設備技術基準では、以下のとおり規定されています。 高圧または特別高圧の機器の接地。 特別高圧用計器用変成器の二次側電路の接地。 高圧または特別高圧電路に施設する避雷器の接地。 接地抵抗値は10Ω B種接地(EB)(旧第2種接地、E2) 高圧または特別高圧電路と低圧電路を結合する変圧器において、 混触による低圧電路への異常高電圧の発生を防止するために適用します。 接地工事は、
スターデルタ始動とは 電動機を運転するときの始動電流を低くするための始動方法の1つであり、主に5.5kW以上のモーターで使用されます。 電動機の結線をスター結線とデルタ結線を切り替えられる電動機を使用し、始動時にはスター結線で始動し、その後、素早くデルタ結線に切り替える始動方法です。 スター結線からデルタ結線への切り替えにはタイマーを使います。 始動電流は直接電源を電動機に接続する全電圧始動(直入れ)と比較すると、1/3になります。 また、今回はトルクについて触れませんが、始動トルクも1/3になります。 回路図は以下のようになります。 始動電流を小さくする理由 なぜ、始動電流を小さくするのか? 直接電源を接続すると、始動時は電動機の定格電流の5~7倍の電流が流れてしまいます。 その始動時の電流に耐えられるように、ブレーカーや配線の容量を大きなものにするのは非効率で経済的ではないからです。
三相誘導電動機の始動法の一つに、スターデルタ(Y-Δ)始動法があります。 このスターデルタ始動法は、誘導電動機の始動時(運転開始時)には誘導電動機の固定子巻線をスター結線(Y結線)にして、誘導電動機が回転して加速したら、スター結線をデルタ結線(Δ結線)に切り替えて運転する誘導電動機の始動法です。 それで、 なぜ、このような始動法があるのか? その理由は、誘導電動機の固定子巻線をスター結線にしたときとデルタ結線にしたときの各相に流れる電流の大きさの違いにあり、デルタ結線のときと比較してスター結線にしたときには、各相に流れる電流を1/3にすることができるためです。 つまり、誘導電動機の始動時は固定子巻線の結線をスター結線にして、通常運転時にはデルタ結線にすることで、始動電流を1/3に制限することができ、始動トルクも1/3になります。 それでは次に、誘導電動機をスターデルタ始動させる回路について
2023年時点では、原子力発電は全発電方法の中で比較的低い使用率にとどまっています。古くからある発電所の老朽化も問題視されていますが、もし原子力発電所がすべて停止してしまったらどうなるのかについて、マサチューセッツ工科大学が調査しました。 Study: Shutting down nuclear power could increase air pollution | MIT News | Massachusetts Institute of Technology https://news.mit.edu/2023/study-shutting-down-nuclear-power-could-increase-air-pollution-0410 アメリカでは電力の20%が原子力発電でまかなわれています。アメリカでは92基の原子炉が国中に点在しており、これらの発電所の多くは半世紀以上にわ
電気そのものは目に見えません。しかし電気には(+)と(-)があることは、どなたも知っていることです。電卓に乾電池を入れるとき、また時計やカメラに電池を入れるとき必ず電池の入れ方が書いてあります。 この(+)と(-)を簡単に実験してみたいと思います。 第1図のように絹の布で乾いたガラス棒をこすってみます。 そうすると小さな紙片をチョイと吸い付けます。これはガラス棒に電気が生じた事によるものです。このことをガラス棒は「帯電」したといい、ガラス棒に付着している電気を「電荷」と呼びます。 ガラス棒は(+)に帯電し、エボナイト棒を毛皮でこすると(-)に帯電する性質をもっております。 また(+)と(+)、(-)と(-)を近づけると反発し、(+)と(-)を近づけると吸引します。このような電気を静電気といいます。さて物をこすると、電気が生じますが一体この電気はどこから生まれるのか、もう少し詳しく調べてみま
皆さんこんにちは。 最近、電験3種の試験を受けてみようかと思っています。 電験3種というのは、電気関連の資格の一種で、 正確には第3種電気主任技術者試験と言います。 国家資格で、電気関係の技術者にとっては最高峰(1種、2種のほうが上だが。)の資格です 今日は電気の資格について、知っていることを書いていこうかと思います。 まず、電気の試験には主に3系統の資格があります。 1つは工事資格。 日本の法律では工事資格がないと、電気工事をしてはいけないことになっています。 低圧(一般家庭や小規模な事務所など)の工事を行うことができる第二種電気工事士と、高圧大きな会社や工場など)の工事を行うことができる第一種電気工事士。また、第二種電気工事士だけど、高圧工事の低圧部の作業が行える認定電気工事士などという資格もあります。 電気工事士はまず第二種電気工事士を取得し5年以上の経験を経て第一種電気工事士にステ
1-2で出題される問題は 1-1で書いた現場について、 実際に施工した経験上、具体的にどんな問題がありどう対処したのかを記載する必要があります。 出題される主なテーマは以下の3つです。 ・工程管理 ・品質管理 ・安全管理(労働災害) 上記テーマに対し、 ・留意した事項・予測された事項・発生した問題点を挙げ ・挙げた理由を記述し ・どのような対応策をしたか 2つor3つ を書く というパターンで出題されています。 過去10年間では以下のパターンが出題されているようです。 (平成16年~平成25年) 工程管理 計画上留意した事項 発生する恐れがあると予想された事項 発生した問題点 品質管理 計画上留意した事項 安全管理 発生する恐れがあると予測された事項 発生した問題点 具体的な問題としては 安全管理では ・墜落・転落災害の発生が予想される事項 ・飛来落下災害が予想される事項 ・感電災害が予想
—————– ※たくさんの方にこのページを参照いただいているようでありがとうございます。 本ページは2015年3月時点で記入したものです。 現在の試験に適応できる保証はありませんので、自己責任にてお願いいたします。 —————- みなさんこんにちは。 もう桜も満開間近。3月も終わり4月になりかけてだいぶ暖かくなってきましたね。 弊社の決算は2月なので期末はすでに終わっているのですが お客様は3月期末なので、弊社も気持ちは期末です。 来年度もよろしくお願い申し上げます。 さて、資料整理をしておりましたら、 1級電気工事施工管理技士の技能試験の時に 私が使用したあんちょこが出てきました。 もう使用しないものでありますが、 捨ててしまうのももったいないので こんな資料でももしかしたら誰かの役に立つかもしれないと思い、 ここにアップすることにしました。 試験の合否に係る重要な施工経験技術ですので、
1級電気工事施工管理技士 技能試験の一番重みのある問題。施工経験記述。 施工経験記述が正しく書けていないとその時点でアウト!という非常にシビアな出題だそうです。 施工経験記述について少し考えてみます。 (これを見て合格できなかったとしても、怒らないでください。私もまだ合格していませんw) まずは問題1の1-1 現場の詳細記載について この問題は毎年第1問目に出題されて、後に出題される問題のテーマになる現場となります。 講習会の話では、ここで記述する現場は3000万円以上の現場が望ましいとのこと。 最近流行りのソーラーシステムなどでは、3000万円以上でも、ほとんどが製品価格になってしまうので、 電気工事の施工経験としてはあまり評価されないらしいので注意が必要です。最低でもメガソーラー規模でないといけないとか。 また、施工時の苦労を書く現場なので、本当に苦労をした現場のほうが書きやすいかもし
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変流器の使用負担の決定について ■使用負担の決定には、メータの負担に二次ケーブル負担を加算して決定する必要があります。
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