数か月前から、先発品、後発品のいずれも不足し始めたという記事をアップしている。最近、クエチアピン、セロクエルまで不足し始めている。今のところ小さい用量の剤型(12.5mg、25㎎)が不足しており、大きな剤型(200㎎錠)を分割して処方する状況である。 クエチアピンは統合失調症だけでなく双極性障害、うつ病、神経症、認知症にも適応外処方されるので影響はかなり大きい。 最近、医薬品不足になり始めて思ったことは、なんだかんだ言って向精神薬は代替しにくいこと。内科では例えば降圧剤などでほとんど効果や副作用の差異がない異なる薬が併売されているが、精神科薬の中でもとりわけ非定型抗精神病薬はそんな風ではないのである。 過去ログで向精神薬に関してはMRさんの営業はあまり意味がないと言う記事をアップしているが、向精神薬は個性がありすぎて営業に意味がなくなっている。大キャンペーンしても売れないものは売れない。
