企業などの組織では、従業員それぞれにパソコンが支給されることが多い。ただこの社用パソコンは自由に使っていいものではない。ほとんどの企業が「USBメモリーを使うな」「指定されたアプリケーション以外はインストールしてはいけない」「社外に持ち出し禁止」といった制限を設けている。 どうしてこんな制限を設けるのか。企業によってさまざまな理由はあるが、多くは情報漏洩を恐れているからだ。 もし機密情報が漏洩すれば業績などに悪影響を与え、個人情報が漏洩すれば補償問題になる。さらに情報漏洩が世間に知られれば、企業イメージにも傷が付くだろう。こうした事態を避けるために社用パソコン利用の制限があるのだ。 今回は企業の情報漏洩がどのように発生するのか、そして社用パソコン利用の制限を設けることが情報漏洩対策にどのくらい役立つのかを見ていこう。 外部からの不正アクセスは全体の2割 日本ネットワークセキュリティ協会(J