2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京の公共インフラのバリアフリー化が進むことが期待されている。 今年4 月に障害者差別解消法が施行されたほか、東京都の小池知事が所信表明演説で、「高齢者や障害者に優しいユニバーサルデザインのまちづくりも推し進め」ることを明言している。バリアフリー化のための予算も例年より大幅に増額されるなど、東京は今、世界一のバリアフリー都市に生まれ変わるための、千載一遇のチャンスを迎えていると言っていいだろう。 しかし、実際のところ現在の東京のバリアフリー化は、世界標準と比較した時、どの程度遅れているのだろうか。ビデオニュース・ドットコムは実際に車椅子利用者と街に出て、東京のバリアフリー化の現状を取材した。 その取材を通じて見えてきたものは、一見小奇麗で治安もよく、電車が時刻表通りに来ることが外国人から驚かれる近代都市東京だが、障害者、とりわけ車椅子の