弘前大(青森県弘前市)は2日、海外出張先で同行した女子学生と同じ部屋に宿泊するセクハラ行為をしたとして、人文社会科学部の50代の男性准教授を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。事実関係を認めた上で「宿泊代を安くした」と説明しているという。 大学によると、准教授は平成26年3月、海外出張先で、自身のゼミに所属する女子学生と計13回、同じ部屋に泊まった。同年2月には、学生が「准教授はゼミの特定の女子学生を優遇している」などと学校側に相談したことに腹を立て、ゼミを開かなかった。 准教授は10年以上前から、女性に対するセクハラで学部長から複数回、口頭注意されていた。吉沢篤副学長は「今後は早い段階で被害の芽を摘んでいきたい。信頼回復に全力で取り組む」と話した。