8月28日に辞任表明した安倍晋三首相の後任として、にわかに名前が浮上してきたのが菅義偉(すが・よしひで)氏だ。 2012年12月の第二次安倍内閣の発足に伴って官房長官に就任。以後、7年8カ月にわたって安倍首相を支えてきた。官房長官の在任期間としては最長記録だ。「令和」の元号を記者会見で発表した姿から「令和おじさん」とも呼ばれた。 そんな菅氏のことを、私たちはどれだけ知っているだろうか。安倍首相の有能な参謀として、日々の記者会見をそつなくこなす姿は日常的に見ているが、その人となりは意外と知られていない。 菅氏は秋田県のイチゴ農家の長男。世襲が多い自民党幹部の中では珍しく「叩き上げ」の政治家だ。この記事では、菅氏が政治家になるまでの歩みを追ってみよう。(ハフポスト日本版・安藤健二) 豪雪地帯のイチゴ農家に生まれて菅氏は1948年12月6日、秋田県秋ノ宮村(現・湯沢市)に生まれた。県の内陸部にあ