共依存、という言葉がある。 これまで多く語られてきた共依存は、[DVや浮気やアルコール依存を繰り返す暴君的男性と、彼のことを酷い酷いと言いつつも、結局は何年も何年もくっつき続ける女]、という男女だった。この手の共依存は、男性側の性格に問題があるのは言うまでも無いとして、そのような男性側に(少なくとも初期の段階では)惹かれ、くっつき、離れることの出来ない女性側にも、性格上の偏りがみられる、ということは意外と知られていない。 実際、第三者の介入によってドンファンや暴君のような男性から解放された女性が、以前と全く同じタイプの暴君男性と再婚して、それで元の木阿弥というのは決して珍しくない。再婚しない場合も、息子との親子関係のなかで、かつてのDV的・主従的関係をそのまま再現してしまう事例もみかける。ドンファン男や暴君男にくっついて離れられず、よしんば離れたとしても、同じタイプの人間関係なりを再現せず