現在、新人賞じゃない日本の漫画賞といえば、これぐらいでしょうか。 ●講談社漫画賞 ●小学館漫画賞 ●文化庁メディア芸術祭マンガ部門 ●日本漫画家協会賞 ●手塚治虫文化賞 このうち講談社と小学館のそれは、失礼ながら出版社主催ですからどうしたって紐付き。出版社が主導して商売がからんできます。自分とこが出した本が受賞してアタリマエ、と読者のほうも見てますね。 ですから小学館「スピリッツ」連載の『20世紀少年』が講談社漫画賞受賞したりすると、びっくり。これは将来の移籍への布石か、なんて邪推したりするわけですな。 そして選考基準の第一は売れたかどうか、人気があるかどうか、なのでしょう。これはこれでいさぎよいともいえます。 日本漫画家協会賞は、一般に流通しない自費出版とかも対象になりますから、少し特殊。功労賞的性格を持っていたり、意外な新鮮な作品に出会えることもあり、いろんなマンガを発見するのに重宝し