『絶望の犯島』(双葉社)という漫画をご存じだろうか。自らが所属する巨大闇組織の会長の妻と娘を寝取った罰として男から女に性転換させられた主人公のコーゾーが、性犯罪者100人がひしめく無人島に監禁され、自らの貞操を守るために闘う――。軽く設定を紹介しただけでも、既にそのファンキーさが伝わりそうなこの作品は、「漫画アクション」(双葉社)にて連載され、コアな人気を得ている。作者である櫻井稔文氏は、近年、各種実話誌などで潜入ルポ漫画を主にこなし、タブーなき劇画漫画家として名をはせた人物。 【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2015/05/post_6336.html】 筆者も、以前編集スタッフとしてかかわった実話漫画誌「漫画実話ナックルズ」(ミリオン出版)にて、多くの取材で櫻井氏とご一緒させていただいたが、氏の漫画を面白くしようとする情熱や、独特のセンスがあふれる作風に心酔し