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ブックマーク / mgkkk.hatenablog.com (37)

  • SNSで疲れないやり方関連 - 漫画皇国

    僕はTwitterがかなり好きで、ちょっと時間が空くと見ていることが多いのですが、でも、他人と交流するためにはほぼ使っていません。いや、むしろ、他人とあんまり交流をしなくて済むのでSNSでもTwitterだけが好きだと思える気もします。 この前、Twitter疲れみたいな話を人としていて、そのとき僕が、「Twitterで疲れないコツはリプライをしないことですよ」ということを言ったら、他の人たちが、「でたよ…」みたいなリアクションだったので、僕がそのように振る舞っていることが既に理解されていたようでよかったです。 僕は他人に対して直接話しかけることがほぼなく、話しかけられても返事をしたりしなかったりで、返事をした場合でもそっけなかったり、相手の言うことと微妙にずらした返事をしてしまったりします。それは意図的というか、もうちょっと厳密に言うと、「やらない」んじゃなくて「できない」という領域に近

    SNSで疲れないやり方関連 - 漫画皇国
    dododod
    dododod 2021/02/12
    わかる
  • 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と立ち向かうことの否定関連 - 漫画皇国

    昔、BSアニメ夜話のエヴァンゲリオン特集を見ていたら、滝竜彦氏が出てきていて、他の参加者全員がショーとして番組を成立させようとしている中で、一人だけ抜き身の真剣をちらつかせながら場にいる感じの雰囲気になっていて、周囲は困惑をしているように見えたものの、僕はとても好感を抱きました(マジの人間のマジの言葉は好きなので)。 そこで滝竜彦氏が言っていたのは、「シンジくんは最後まで逃げ続けて偉いと思った」という話だったと思います。 人間はヒーローになれるタイミングではヒーローになろうと思ってしまうかもしれません。そうすれば、周囲の人々から賛意をもって迎え入れられますし、自尊心もぐんぐん上がっていくと想像できるからです。そして、ヒーローになれるタイミングなのにヒーローになろうとしないことで、周囲に失望されることを恐れてしまうのかもしれません。 そうだから、もしかすると、ヒーローになれるタイミングで

    「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と立ち向かうことの否定関連 - 漫画皇国
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    dododod 2020/04/22
  • 「児玉まりあ文学集成」と魔法としての言葉関連 - 漫画皇国

    手塚治虫文化賞の候補に「児玉まりあ文学集成」がノミネートされているっていうじゃないですか!これは選んだ人たちはなかなかええセンスしとるやんけ!!と思わざるを得ません。ここで言う「ええセンス」とは何か??それはつまり「僕のセンスと同じ」ということです。僕は僕の世界にとって唯一無二のモノサシだからです。 児玉まりあ文学集成はめちゃくちゃすごい漫画なので、皆さんも読んだ方がいいと思うのですが、ここで言う「すごい漫画」とは何か?というと、「読む前と読んだ後で、物事の捉え方が変わってしまう」という意味です。どうしても強く影響を受けてしまいます。 児玉まりあ文学集成が何の漫画であるのかと言えば、文学の漫画であり、言葉の漫画です。 言葉とは何か?それは、物質ではないものであり、エネルギーではないものです。それはつまり、この世のあらゆる物理法則から、来自由であるもののはずです。しかしながら、我々の使って

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    dododod 2020/03/08
  • 「マイブロークンマリコ」と物は壊れるし、人は死ぬ関連 - 漫画皇国

    「マイブロークンマリコ」は喪失の物語だと思った。 世の中のあらゆるものはいずれ壊れて失われる。でも何かが壊れたら、同じものを手に入れて埋めることもできる。スマホを落として壊したら、また同じものを買えばいい。でも壊したスマホと新しく買ったスマホは実は違うものだ。同じ外観と機能を持っているから忘れさせる力が強いだけの話だ。 何かが失われると、人は代わりの何かを手に入れてその喪失を埋めようとする。そうすることで、世の中から常に何かが失われていることを忘れることができる。喪失の痛みに気づかないでいることができる。 でも、失われてしまったものがあまりにも大きいとき、それが埋まるまでに時間がかかることがある。そういうときに、人は失われてしまったものが失われてしまったことを直視せざるを得ないのではないだろうか?そして、場合によっては、自分がそれを似たような別の何かでその喪失を埋めようとしてしまうことを自

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  • 「ドラゴンボール」の悟空の人間性と、悟飯はその後継者にはなれなかった関連 - 漫画皇国

    ドラゴンボールの主人公、孫悟空の人間性については、未だに識者の間でも意見の分かれるところがあり、彼が何を考えてどのように行動しているのかの理解が追いついてなかったりします。そのため悟空の人間性の良し悪しについては、疑問視されることもあり、悟空は酷い人間なのでは?と思われている様子もしばしば目にします。 物語を読むということは、とても個人的な行為だと僕は思うので、それが作者の意図や、他の人の感じ方とは違っても、ある人がそう思ったならそれがその人にとっては事実なのではないかと思います。 でも、じゃあ言わせて頂きますけど、僕が悟空をどのような人間として捉えているかも、めちゃくちゃ個人的な認識で書いてやりますよ!!! 僕が孫悟空は、「目的に対して最短距離しか走れない人間」だと思っています。イメージするなら、「魁!男塾」の直進行軍です。直進行軍とは、ただただまっすぐ歩く訓練です。つまり、目の前に壁が

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  • インターネットでの漫画の広まり方、あるいは「将太の寿司」はなぜネットで流行ったか?関連 - 漫画皇国

    「将太の寿司」がネットで無料読み放題になったことから、今まで読んでなかった人が読んで、話題にされている状況について、僕はとてもにっこりしています。なぜなら僕は「将太の寿司」がすごく好きだからです。ただの一読者でしかありませんが、将太の寿司を読む人たちの感想などをわざわざ検索して読みながら、そうだろうそうだろうと、「うむ」と頷いたりしています(なおスキマでの読み放題は今日で終わります)。 それは良かった話なんですけど、今回は、なんでこんなに流行ったのかな?という疑問はあって、例えば、「喰いタン」や「ミスター味っ子」も同時に無料公開されているのに、いや、そちらもそちらで話題になっているとはいえ、「将太の寿司」ほどではないように見えるからです。その違いは何でしょうか? ここからは僕の考えを書いていきます。 インターネットで話題になりやすいのは、「ツッコミどころ」ではないかということを前々から思っ

    インターネットでの漫画の広まり方、あるいは「将太の寿司」はなぜネットで流行ったか?関連 - 漫画皇国
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    dododod 2018/12/01
    大和寿司の親方のサインもらう話好きなので説得力がある記事
  • 「将太の寿司」の寿司はなぜ美味いか? - 漫画皇国

    寿司職人の漫画「将太の寿司」がすごく好きなのですが、読んでいると作中に登場する寿司が美味いということが分かります。ではなぜ将太の寿司に登場する寿司を美味いと思うのでしょうか? 1.見た目が美味い 料理を美味しそうに描くのは難しく、しかも白黒の紙面です。難しいことに、写真を単純にトレスした料理の絵は、元になった実物の料理がいかに美味しそうだったとしても、それだけではイマイチ美味しそうに見えないことも多いです。いや、そもそも、写真を白黒にしただけで美味しそう感は減ってしまうのではないでしょうか?実物そのままだからといって美味しそうに見えるとは限らないのだとしたら、美味しそうな絵とはいったいなんなのでしょう? そこにはやはり描く人による寿司の美味しそうさの解釈が、線として現れているはずです。艶やかさや瑞々しさ、油の乗りなど、表現すべきことはたくさんあります。人間は目から何かを読み取って、その美味

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    dododod
    dododod 2018/11/05
    いい話だ
  • 「フラジャイル」の宮崎先生の独り立ちエピソードがめちゃくちゃ心にきた話 - 漫画皇国

    アフタヌーンで連載中のフラジャイルはめちゃくちゃ好きな漫画なのですが、前回と今回の2ヶ月で描かれた宮崎先生の独り立ちエピソードが読んでいてめちゃくちゃ心にきてしまい、朝の電車で読みながらほろりほろりと泣いてしまいました。 フラジャイルは病理医の漫画です。病理医とはドクターズドクターとも呼ばれる病理診断を行う専門医で、例えば患者の体組織や細胞片のサンプルを使った診断を行ったり、患者の死亡後に解剖してその診断が正しかったかの答え合わせを行ったり(剖検)します。患者と直接相対することは少なく、裏方のような役回りです。この物語の主人公は岸先生、独善的で傲慢に見える男で、十割の確定診断を行うと豪語する変わり者です。彼は正しいがゆえに他の臨床医を打ち負かし、正しいがゆえに疎まれます。 なぜならば、臨床医や救急医にとって、正しさは常に正しくはないからです。それは例えばリソースの不足で、患者や緊急性に対し

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  • 漫画を読むパワーの全盛期について - 漫画皇国

    高校生ぐらいのときにBSマンガ夜話を見ていて、僕が思ったのは「ここで喋っている人たち、大して漫画読んでないなー」という気持ちでした。これは大きく間違っていて、多少合っていると思うんですけど、何が間違っているかというと、僕はまだ知識も少なく視野の狭い子供であったため、自分が知っていることを知らない人を、不遜にも「物を知らない」と評価し、同時に、その人が自分が知らないことを知っているという当たり前のことにも考えが至らなかったのです。 BSマンガ夜話に出ていた人たちはきっと当時の僕が読んでいなかった漫画を沢山読んでいたことでしょう。そして一方、当時90年代後半頃に雑誌連載されていた漫画については、絶対に僕の方が沢山読んでいたと思っています。なぜなら、当時の僕は学生の暇に任せて、屋にあって目に入った少年・青年漫画雑誌を軒並み毎号読んでいたからです。 現在では、僕自身も漫画を網羅的に読めなくなって

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  • 「キャッチャーインザライム」と言葉による自己表現関連 - 漫画皇国

    「キャッチャーインザライム」はスピリッツで連載している女子高生のラップバトル部のお話です。最近1巻が出ました。僕はラップのバトルについて全然詳しくないので、上手い具合に韻(ライム)の踏み方を脳内再生できず、ぎこちなく読んでいるところもあるんですけど、読み進めていると、おっ、踏んでるなというのが最初よりはわかるようになってきました。この漫画では、韻を踏んでいるところを太字で表現してくれているので、それも分かりやすいですね。 さて、主人公の眼鏡の女の子、皐月ちゃんは、自己表現が苦手なタイプで、僕もまたそういう感じなので、思っていることが分かるような気がすごくしています。僕は自己表現が苦手なんですけど、そういうことを言うと、僕のお喋りなところを知っている人は、そんなことないだろうと言うこともあり、一方、あんまり喋らないところを見ている人は、そうだろうなと思うかもしれません。 僕は地の部分は喋りた

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  • もし、全ての漫画が定額読み放題になっちゃったら? - 漫画皇国

    免責:これから書くのは仮定に仮定を重ねたすごく雑な話です。 漫画の著作権を無視った違法サイトに対抗するには、より安くて利便性の高い正規のサービスが必要!みたいな考え方があります。これって実際やるとしたらどうなるのかなあと思ったので、ちょっと考えてみます。 日漫画の国内市場規模について、最新の数字を僕は知りませんが、把握しやすいようにざっくりとした数字で以下のように仮定します。 紙の単行:2000億円 紙の雑誌:1000億円 電子の単行:1800億円 電子の雑誌:200億円 紙の市場が計3000億円、電子の市場が計2000億円という仮定です(年間)。 さて、この5000億円を例えば月額500円のサービスで割ってみると、国内で8300万人の会員が必要です。あまり現実的とは思えない数字ですね。 もちろん市場規模がそのまま継続されるべきであるという条件が間違っている可能性があります。例えば

    もし、全ての漫画が定額読み放題になっちゃったら? - 漫画皇国
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    dododod 2018/02/06
  • 「サンダーボルト」の感想と完結編が楽しみな話 - 漫画皇国

    最近漫画を描いてコミティアに出たりもするようになったんですけど、そもそも僕がコミティアに毎回行くようになったのは、欲しい漫画がそこにあるという感じになったからです。なので、今回はその欲しい漫画について書きます。 この人が新刊を描いたら絶対ゲットしたいと思っている人が色々いるのですが、その中のひとりがタオルまるめちゃおさんです。僕はタオルまるめちゃおさんの「サンダーボルト」というシリーズがすごく好きなので、その話をします。 タオまるさんの、すごい好きなので、自分のところをほっぽってゲットしに行ってきて、読んで、今回もめちゃよかったです。K17bにありました。 pic.twitter.com/kMA80vODQY— ピエール手塚 (@oskdgkmgkkk) 2017年8月20日 サンダーボルトは、自作の衣装を着て、自作の電撃の武器を手に仕込み、ヒーローになろうとする女の子のお話です。主人公

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    dododod 2017/09/13
  • 「シュトヘル」の最終巻を読んで感じた人生の微積分関連 - 漫画皇国

    先日、「シュトヘル」の最終巻が出ました。雑誌でも読みましたが、単行でも読んだので、思った話を書きます。 この漫画は現代の高校生の少年スドーくんが不思議な少女スズキさんと出会ったことをきっかけにその精神がタイムスリップしてしまい、チンギス・ハンが生きていた時代の中国に辿り着くというお話です。少年の精神が入ったのは悪霊(シュトヘル)と呼ばれる戦う女性であり、少年はシュトヘルと精神を共存しながら、戦場を生き抜いていきます。 この物語が描くものは何なのか?なぜ現代の少年の精神が過去に遡らなくてはいけなかったのか?それは、玉音同という文字板の登場により徐々に明らかになっていきます。玉音同とはモンゴルにより滅ぼされつつある西夏の国の文字が記されたものです。それさえあれば、国は滅んでも文字が残り、残された記録を読むことができるようになります。 国は消え、人は死すとも、文字が残れば、そこに人が生きた証も

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  • 「悪魔を憐れむ歌」が売れてほしい話 - 漫画皇国

    レイカの「悪魔を憐れむ歌」の第1巻が発売になりました。僕はこの漫画にすごく売れてほしいと思っているので、普段は漫画について自分の中で内向きの感想文しか書いていませんが、珍しく外向きの紹介文として書こうという気持ちでいます。 「悪魔を憐れむ歌」は「箱折事件」という、人間の関節という関節が逆向きに折り畳まれ、箱に綺麗に仕舞えるような四角い形にして殺されるという奇っ怪な事件を巡る物語です。 主人公は事件を追う北海道警察の阿久津、そして、この事件の犯人である医者の四鐘でもあるかもしれません。阿久津は事件を解明しようとする過程で、協力者として四鐘と出会います。阿久津は四鐘が事件の犯人であることをまだ知りません。 さて、まだまだ物語は序盤なので、様々な分からないことが存在します。果たして、四鐘の目的は何なのか?なぜ人間を箱のように折り畳んで殺し続けているのか?殺人モードになった四鐘が口にする言葉は

    「悪魔を憐れむ歌」が売れてほしい話 - 漫画皇国
  • 「コオリオニ」と悪人正機 - 漫画皇国

    「アナと雪の女王」が好きで、ブルーレイを買って何度も見ています。どこが好きかというと、雪の女王ことエルサのLET IT GOのシーンが好きという普通な感じです。 それは、氷の魔法という他の人とは異なる特性を持ったエルサが、普通の人の中で暮らすためにその事実を取り繕って隠し、無いものであるかのように生きなければならないという強い抑圧のもとで生きているという苦しみの辛さと、その事実がついに暴露されてしまったことで人の中から飛び出し、雪山をひとり歩くという姿に心を打たれたからです。それは悲しいことなのかもしれません。モンスターと呼ばれ、人の中では暮らせなくなってしまった哀れな女王。そんな悲しい悲しい雪の女王が、高らかに歌い上げる歌が、あまりにも自由に満ち、力強かったということに非常に心が打たれたのです。 彼女は普通の人からすれば危険な怪物に見えるかもしれません。それは望んで得たものではなく、生来

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  • ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドを遊びながら地元を思い出す話 - 漫画皇国

    ニンテンドースイッチとゼルダの伝説ブレスオブザワイルドが発売日に手に入ったので、ここ一ヶ月弱遊んでいます。まだ始めたばかりというぐらいの気持ちでいたのにプレイ時間が50時間ぐらいになっていて、数字で確認したときびっくりしてしまいました。 メインストーリーの進捗としては4体の神獣に巣う中ボスのうち、今のところ3体までは倒していて、たぶん最後の1体を倒せばラスボスのガノンに挑戦するという感じなのかなあと思っていますが、まだまだ探索していないところが沢山あるので、色々後回しにしてゲームの中の世界を駆けずりまわっています。 このゲームの世界は、走って回るには大変で広いものの、頑張れば走って回れないこともないぐらいの大きさで、それぐらいの広さの中に、灼熱の火山や、凍える雪山、からっからの砂漠に、植物生い茂るジャングル、そして、広い草原や遠く広がる海原があり、様々な種族が住む街や、道沿いに点在する集

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    dododod 2017/04/01
  • 「BILLY BAT」における白と黒の違いについて - 漫画皇国

    以前、最終巻発売後にざっくりとした感想を書きましたが、もうちょっと細かい解釈の話を書きます。 mgkkk.hatenablog.com 「BILLY BAT」は浦沢直樹の漫画で、ビリーバットという謎にキャラクター急かされるように漫画を描く漫画家たちを主軸にした物語です。この漫画の特徴としては、彼ら漫画家に描かれた物語が、その後、現実で実際に起こってしまうという、ある種の預言書のように機能するという点が挙げられます。それら預言書のような漫画を描くためのインスピレーションの源泉こそが、ビリーバットという存在なのです。 普通の人には見えないビリーバットを見ることができる登場人物は、彼ら漫画家以外にも、歴史上の有名人物や、漫画内に登場する悪役たちなどの中にも存在し、彼らもビリーバットに導かれるようにして物語は二転三転を繰り返します。さて、彼らの言動の中で気になるポイントがあります。それはビリーバッ

    「BILLY BAT」における白と黒の違いについて - 漫画皇国
  • 2016年、漫画関連個人的振り返り - 漫画皇国

    2016年は個人的にめちゃくちゃ忙しく、また、社会的立場にも色々な変化が発生したので、なんだか昼間っからダラダラと漫画雑誌などを読みつつ、自分の仕事を期日までに仕上げてればいいでしょ?的な、しばらく続いていた穏やかな状況が壊れつつある感じです。他人の面倒をみたり、指導をしたり、仕事の進みを管理したりしなければならず、いい加減な人だと思われると宜しくないという感じになってしまいました。 とはいえ分量的には今まで通りに漫画雑誌を読み、単行になっては買って再読し、気が向けば感想として文章に残しておくというようなことは習慣として継続してやってはいました。 主要な漫画雑誌をは今まで通り読んでいるものの、書店の新刊棚を見てみれば、既にとっくに知らない漫画の方が多いような状況です。それは、読んでいない雑誌のものもありますが、Webの連載であったり、アプリで配信されているものであったり、はたまた、pix

    2016年、漫画関連個人的振り返り - 漫画皇国
  • 事件を起きる前に解決できない探偵関連 - 漫画皇国

    事件を解決する物語の中の「探偵」の基的な性質のひとつは「手遅れ」であるということです。探偵という存在を物語におけるを機能として考えると、何らかの事件が発生することでようやく、その解決のために出動要請がかかります。多くの場合、どんな有能な探偵でも、最低ひとつの事件が起こってしまうことを見逃さざるを得ません。なぜならば、事件が何ひとつ起こらなければ、解決は必要でなく、探偵には存在意義がないからです。もちろん、事件を企てている人をわずかな兆候から察知し、その事件の発生を未然に防ぐ探偵もいます。しかしながら、それらはやはり傍流ではないかと思います。 探偵は探偵の役割があるゆえに、様々な最初の事件が起こることを見逃さざるを得ません。その事件の被害者には探偵の友人や親族、恋人などが含まれることもあります。探偵あるところに事件あり、その事実に一番傷つけられるのはもしかすると探偵自身かもしれません。 さ

    事件を起きる前に解決できない探偵関連 - 漫画皇国
    dododod
    dododod 2016/11/01
    平行世界モノ
  • 「聲の形」の映画を観たので、漫画も読み直した関連 - 漫画皇国

    「聲の形」の映画を観たんですが、アニメだからこそできる部分、つまり色のついた絵が動き、音があるということで、原作では漫画というフォーマットであるために表現が難しかった部分も描かれている感じがして、とても良かったです。 聲の形は、耳が聞こえない少女、西宮硝子と、小学生時代に彼女を虐めてしまった少年、石田将也が、高校生になり、互いに相手と自分自身を理解しようと孤軍奮闘する物語だと思います。漫画で全7巻の物語を映画の尺に収めるために、原作にあったシーンを色々端折ってはあったのですが、物語の筋としては原作から不足するところなく描かれていたと感じました。 アニメになって絵が動くということは手話がより描きやすいということです。音があるということは、西宮さんが発する上手く発音できない言葉が聞こえるということです。そしてなにより、この映画を観ている自分に聞こえているあらゆる音は、西宮さんには(補聴器によ

    「聲の形」の映画を観たので、漫画も読み直した関連 - 漫画皇国