これまでアート等の領域で表現されてきた非言語的なものが、今後は日常やビジネスにおいて大きな価値を生み出すかもしれない。「言語でモノを考えない」という猪子氏と、ITビジネスの仕組みを知り尽くした尾原氏が、非言語のこれからの可能性について語る。 猪子氏「言語で考えるのって、嫌いなんですよね」 尾原氏(以下、尾):ずっと前に、猪子さんが英語しゃべれないのに、外国人の女の子とネコやらなんやらの画像や、好きな音楽の曲をメールでやり取りして、イチャイチャし合ってたとか話してたじゃない。 あと、日本はレストランに入れば写真が載っているし、イラストや擬人化までされていて、めっちゃ外国人にとって暮らしやすいって話。その話がすっごく印象深くて、この間、初めて本(『ITビジネスの原理』)を書いたんだけど、この本に書いた「ハイコンテクスト」という着想は、実は猪子さんが昔から言ってた「非言語」から思いついたんだよね