1月に公表した入試ミスの影響で、建設費の寄付が集まるめどが立たないと判断したという。一帯は長年にわたって再開発が課題となっており、市は10日、再生医療拠点とするための市場調査を始めた。 阪大によると、市の新美術館(2021年度開設予定)の隣接地4360平方メートルに建物を整備し、アートや産学連携の拠点とする予定だった。1月初めから大学のホームページで建設費30億円を募ってきたが、入試ミスへの対応を優先し、企業や経済団体などに積極的な呼び掛けができていないという。 さらに、阪大は無料で市有地を借りる計画だったが、市から了解が得られず、財政状況の見通しが立たなくなった。こうしたことから8日の役員会で計画の変更を決めた。