今年もまた、この季節がやってきた。ボジョレー・ヌーボー、すなわち、フランスのブルゴーニュ地方ボジョレ地区産赤ワインの新酒解禁日だ。毎年11月の第3木曜日午前0時と定められた解禁日は、今年は11月21日にあたる。 2004年のピーク時に比べ、消費量が3分の1と下火だというが、未だ、ブームは健在の模様だ。店舗では「ボジョレー入荷予定」の張り紙が目につき、箱根小涌園ユネッサンでは、日に数度、赤ワインを湯船に注ぐ「ボジョレ―風呂」なるサービスが喧伝されているという。 なぜ、日本人はボジョレー・ヌーボーが好きなのだろう。そして、外国人には、この「行事」はどう映っているのだろうか? 【ボジョレー・ヌーボーはいかにして、日本の「風物詩」になったのか】 芸能人のワイン通がその魅力を語り、安価で上質のワインが、スーパーで簡単に手に入る昨今。しかし意外にも、日本のワイン消費量はOECD加盟国34ヶ国中30位に