南アフリカで検出された新型コロナウイルス変異種「501Y.V2」には、感染後に回復した人の血液を使用する「回復期血漿療法」による抗体が効かないことが分かった。プレトリアで11日撮影(2021年 ロイター/SIPHIWE SIBEKO) [ヨハネスブルク 20日 ロイター] - 南アフリカで検出された新型コロナウイルス変異種「501Y.V2」には、感染後に回復した人の血液を使用する「回復期血漿療法」での抗体が効かないことが分かった。国家感染症研究所(NICD)と協力する研究チームが20日発表した。 査読前論文の掲載サイト「bioRxiv」(訂正)に公表された論文で「501Y.V2は新型コロナ感染症の回復期血漿療法による中和抗体から実質的または完全に逃れた」と指摘。スパイクタンパク質を標的とする現行のワクチンの効果が限定される可能性があるとした。