総務省は19日、奇想天外な発想で情報通信分野の課題に挑戦する人を募る新事業「異能(いのう)べーション」(通称「変な人」プロジェクト)で、大学の研究員や主婦ら10人を選んだと発表した。10人は来夏をめどに研究を進め、同省は研究成果を元に産業競争力強化につながる新技術や新サービスなどを創出したい狙いだ。 選ばれたのは、普段は会社員として働きながら自宅で独自に研究を積んでいる人や学生、自営業など20代〜40代の男女。研究内容は「超音波の制御機器を開発し、軽いモノなら手を使わず空中で操れるようにする」「人間の五感を感じてコントロールできる機能を搭載した耳飾り型のコンピューターを開発する」などユニークなものばかり。同省は「成功する確率が高いかよりも、独創性があるかどうかを重視して選考した」と説明している。 10人に対しては1人年間300万円を上限に研究開発費が支払われる。【横山三加子】 ◇主な