【IS】2014年8月、シンジャル一帯の町や村を襲撃したISは、ヤズディ教徒の自警団をまず制圧。その後、住民に改宗を強制し、受け入れなかった者や見せしめに殺戮をはじめた。IS宣伝映像では、「アッラーの審判を不信仰者ヤズディに下す」とある。※一部をぼかしています(IS映像) イラク北西部シンジャルを制圧した武装組織イスラム国(IS)は、ヤズディ教徒に改宗を迫り、受け入れなかった者や見せしめとして住民の殺戮を開始した。虐殺はシンジャル一帯の町や村で起き、あわせて1200人におよぶ住民が殺害されたと言われる。その後、シンジャル中心部はクルド部隊によって奪還されたが、近郊ではいまも戦闘が続き、避難民が町に帰還するのはまだ先のことだ。ヤズディ住民は、これまで隣合わせに暮らしてきたイスラム教徒も信用できなくなった、と話す。ISは街を破壊し、人びとの関係も引き裂いていた。写真報告最終回。(玉本英子) I