昨年7月に死去した中国の著名人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏の妻、劉霞(リウシア)氏(57)が10日、中国を出国し、ドイツに向かったことが分かった。中国当局の許可を得て、ベルリンに向かっている模様だ。支援者が明らかにした。 劉霞氏は夫の劉暁波氏の死去後も当局が軟禁を続けてきた。支援者によると、劉霞氏は北京市内の自宅で1人で暮らしていたが、ごく親しい友人を除いて会うことはできず、精神的に不安定な状態が続いていた。 中国政府は、妻の劉霞氏が出国して当局の対応を批判すれば、習近平(シーチンピン)指導部へのダメージになることを懸念していたとみられる。一方で、本人には一周忌の今月13日が過ぎれば出国できると示唆していたという。(杭州=延与光貞)